シンデレラになりたかった…

この頃から、
私は、女の子を
意識するように
なった。

中学生になると、
ﾌﾞﾗｼﾞｬｰをしたり、
生理がきたり、
体はどんどん
女の子に変わって
いった。

中学になると、
さすがの私も、
髪の毛をロングにして、
ストパーを
かけたりした。
だけど、
かなりの奥手だった。

周りは、
化粧をする子さえ
いたし………
エ。チを経験する子も
いたりした。

だけど…
成長するにつれ、
両親が私を
監視するようになった。

『スカートは、膝下。
白ソックス。
制服はきちんと
着用しなさい。』

世間で言ういい子に
私はなった。

生徒会長、
学級委員、
部活も部長、

良い高校に
受かるため、
勉強も常に、
１番だった。

私は、
どんどん周りの
女の子達が、
変わっていくのが
羨ましかった。

メイク…
ネイル…
髪型…
服装…
何よりも、
恋をする女の子らしい
表情が……

私には…
優等生という
その事しかなかった…

友達にも、
『明日香は、
優等生だから…』
って……

普通の話にすら
ついていけない自分が
悲しかった。

悩んでいても、
口には出せない。
毎日苦痛だった…

やがて…
高校受験ｼｰｽﾞﾝが
やってきた。

親と先生には、県内でも
トップに値する
進学校への推薦が
決められていた。

《行きたくない》
《また優等生をするの？》
《自分を偽って、
いい子でいなきゃダメ？》
《いつまで、親と先生の
言いなり？？？》

毎日、毎日考えた。
私の人生のレールを
ひかれたまま、
素直に走るか……

そんな時だった。
従姉妹の同期生が、
親と二人でうちに来た。

本当に久しぶりの再会で、一瞬誰だか分からなかった。

髪の毛は、ｴｸｽﾃをつけて茶色で、盛って、つけまつげにカラコン、服装もﾒｯﾁｬギャルになってた。

『明日香久しぶりｯ♪
てか、全然変わってないじゃん（笑）』

あからさまに、
見下されてた……

『こらっ！明日香ちゃんは、あんたと違って優等生なんよ。あんたも、見習いなさい！！』

おばちゃんは、怒ってた。
反面、母は、満足した表情。
私は……………