ホストと訳あり女...

ホストなんて
大嫌いだったのに....

あなたと
出会ったのは
運命だと思ってる

私にとって
あなたは王子様。

今日も学校に行くと、
親友の舞が

舞『ちょっと、またあざできてるじゃん？どーしたの？』

私『転んじゃって』

舞『そんな転びかた誰もしないでしょ？』

私『ま、その話はいいじゃん。それより仕事行きたくないなあ』

舞『夜なんてしなくても、いくらでもバイトなんてあるじゃん？』

私『ちょっとね』

舞『何かあるんなら言いなよ？私唯にとって何？』

私『なんもないよ！何かあるなら真っ先に舞に言うよ』

学校が終ると
すぐに家に帰る。

家に帰ると、
部屋の中はぐしゃぐしゃ
毎日の事だから
何も思わない

いつも私が片付けをする

今頃お母さんは
違う男といるんだろう

片付けを終えて
ご飯を食べて
お風呂に入る。

それから用意をして
仕事に行く。

まだ16歳なのに
夜の仕事なんて．．

でも私が働かないと
学校にも行けない

家もなくなってしまう

誰に頼ることもできない

私が働かないと
私が困る。

いつもより厚化粧をして
髪の毛を巻いて
お店に向かう。

お店に入りドレスに
着替えて仕事をする

嫌いなお酒を飲み
気持ち悪いおじさん
相手に、にこにこする

仕事が終わり家に帰ると
お母さんに殴られる。

そのまま学校に行く
毎日その繰り返し。

でも今日は
仕事が終わってたから
バーに行った

ただなんとなく。

他に何人か
お客さんがいた。

一番橋の席に座り
カクテルを飲んだ。

ただぼーっとしながら

扉が開く音がして
扉の方を見ると
スーツの来た髪の毛が
ツートーンの男がいた。

ホストみたいな人でも
来るんだ。みたいな

一人で飲んでいると、
入口に居た男が
横に座った。

男『ねぇ、一人？』

私『そうだけど何？』

男『仕事帰り？』

私『うん』