思いよ、届け
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#1 [ぴすけす] 11/03/20 02:48
冬の夜、私は今日もとある場所へ向かった。
これは平凡な女子大生のお話
#25 [ぴすけす]
「あれ、そういやみんなは?」
周りを見渡しても
他のメンバーは
見当たらない。
「高田兄弟なら、
女の子引っ掛けに行ったよ。」
りょーちゃんが
ケラケラ笑いながら言う。
「アイツ等しょーもないわ(笑)
裕也は?」
「なんかツレが来てたらしくて
外で話してるよ。」
:11/03/29 02:40
:F03B
:C1Si9KVI
#26 [ぴすけす]
「へー。そっか。」
しばらくすると
楽屋に高田兄弟が
帰ってきて
あの娘はどうだったとか
あの娘は可愛いとか
くだらない話をしてた。
「私のど乾いたから
ジュース買ってくる。」
:11/04/12 02:27
:F03B
:a9afAEf.
#27 [ぴすけす]
私はそう言って楽屋を出た。
2月の空は冷たい風が吹いていた。
「馬鹿寒い…。」
肩を縮めて自販機に急いでいると
「あ、みーちゃん。」
「お、裕也。何してんの?」
:11/04/12 02:30
:F03B
:a9afAEf.
#28 [ぴすけす]
そこには裕也がいた。
隣には裕也より背が高くて
いかにも優しそうなオーラを発している
お兄さんがいた。
「こいつ、会社の同僚。」
「あ、はじめまして。」
ぺこっと頭を下げて挨拶。
私は人見知り。
「瑞樹ちゃん?キーボードの。」
「あ、はい。」
「ライブ、かっこよかったよ。」
彼はそういって
にっこり笑う。
優しい笑顔だった。
:11/04/12 02:34
:F03B
:a9afAEf.
#29 [ぴすけす]
彼の笑顔は暖かくて
寒かったはずなのに
何故か体は熱くなってた。
:11/04/12 02:38
:F03B
:a9afAEf.
#30 [ぴすけす]
「じゃあ俺はこれで。
またね、裕也、瑞樹ちゃん。」
「おー。」
「あ、はい。また来て下さい…。」
彼はまたにっこり笑って
帰って行った。
私もジュースを買って
裕也と楽屋に戻った。
:11/04/12 02:41
:F03B
:a9afAEf.
#31 [ぴすけす]
「あいつ、めっちゃ良い奴よ?」
裕也が私の買ったジュースを飲みながら言う。
「ちょ、それ私の…。」
「いーじゃん。で、どうよ?」
「何が?」
「宏隆のこと。」
「誰よそれ。」
「あ、さっきの同僚。」
:11/04/12 02:43
:F03B
:a9afAEf.
#32 [ぴすけす]
「優しいオーラでてたね。」
名前、宏隆って言うんだ…。
優しい笑顔してたな。
きっとモテるだろうな。
そんなこと考えてた。
:11/04/12 02:46
:F03B
:a9afAEf.
#33 [ぴすけす]
一週間後。
バイトを終えた私は
家でくつろいでいた。
しばらくすると
携帯のランプが光った。
「もしもし。」
「みーちゃん!裕也だけど。」
「うん、何?」
「今日何の日か知ってる?」
「知らん。」
:11/04/26 01:38
:F03B
:SEYtwfCU
#34 [ぴすけす]
「ハッピーバースデー俺!」
「あ、そうなんだ。」
「てことで暇だから
今から迎え行くわ。」
ガチャリ。
一方的に電話を切られる。
いっつも裕也はこう。
困ります(笑)
:11/04/26 01:39
:F03B
:SEYtwfCU
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