crazy wise'nd sexy
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#1 [rainy] 11/03/20 14:40
 

冷めた瞳に、紅い唇

演技ならいくらでも
ね、もっと私を愛して?


フィクション×ノンフィクション

#26 [rainy]
 
人を好きになれば、私は100%
堕とすことが出来る

別に、それは簡単なこと

ありのままの私を好きになって貰おう

なんて、考えない。それだけ

⏰:11/03/20 15:41 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#27 [rainy]
 
周りだって、少しでも可愛くみてもらおう

って、隠すように。それと同じ

素なんて見せなければ
男なんて簡単に堕ちてしまう

だからこそ、こうしてこんな事を
繰り返しているのか

⏰:11/03/20 15:42 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#28 [rainy]
 
「で、次は?」

「彼氏はいいや、片想いしたい」

「わ、超贅沢な悩みじゃん」

「彼氏になると面倒なの」

これ以上話が続かないように。

化粧直してくる、そう席を立つと私は
化粧室に向かった

⏰:11/03/20 15:43 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#29 [rainy]
 
「‥‥、」

化粧室の鏡に、いつもの私が映る

日焼けしても赤くなるだけの
真っ白な肌に胸下まで伸びた黒の髪

酒は強い方で、少しもアルコールが
まわっていないのか火照ってもいない頬

髪だけを直すともう大人しくなっただろう
栞の元に戻った

⏰:11/03/20 15:46 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#30 [rainy]
 
「おかえり、ね‥ちょっとさ」

「ん?」

「試して欲しいことがあんだけど」

「何」

今度はまた、何処の男を紹介しろと
言うのか。半分うんざりとした心中、
吸い殻を見て私はまた煙草を一本手に取った

⏰:11/03/20 15:48 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#31 [rainy]
 
「男、堕として欲しいの」

‥、くすりと笑みが漏れた

昔から、こういった事が好きなのは
私の悪い癖なのか。


「どれ」

「こーれ、」

そういってその"男"の友人の
ブログを見せられ、そこに載った写メを指さし
栞が"どう?"と首を傾げた

⏰:11/03/20 15:50 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#32 [rainy]
 
「瞬くん、あ‥栞達とタメで、栞の友達の元彼なんだけどさ、酷い振られ方して復讐したいんだって。」

「へぇ」

「それで、そういうの得意としてる子居ないかって相談されちゃって‥やっぱ悠月かなって」

「連絡先は?」

「明日4人で呑みのセッティングしたからそん時に、ね?」

既に決定事項だったのだろう、鼻歌混じりに栞は携帯で何処かにメールを入れているようだった

⏰:11/03/20 15:54 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#33 [rainy]
 
「ねーね、悠月、化粧変じゃない?」

「左、巻き取れてる」

「えぇ、やだやだ」

「スプレー持ってないの?」

駅前の化粧室、茶色の髪をした栞は頬にこれでもかというくらいにピンクのチークを重ねる。

「俊君の友達もすっごい格好良いんだって、へへ」

「あぁ、どうりで」

⏰:11/03/20 15:57 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#34 [rainy]
 
夕方、誰もが初対面だという呑み会には違和感を覚えた。

自己紹介を終えて、合コン臭いこの場に心中溜息を零しアルコールを口に含みすっかり打ち解けた栞とその瞬君のお友達。

黙り込んだ私と俊君とは対照的に彼女たちは楽しそうにも見える。

「悠月って、いっつもこんなんなの?」

「‥ん?」

不意に目の前に座る瞬が私に声をかけた

⏰:11/03/20 16:03 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


#35 [rainy]
「ほら、笑わないし」

「‥あぁ、自分の笑った顔嫌いだから」

「珍しいね」

栞の話に寄れば、彼は女を堕として
遊ぶのが最近の大のお気に入りだという

たちの悪い高校生だと
呟けば栞は笑うだけだった

⏰:11/03/20 16:05 📱:PC 🆔:kFqbiMsg


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