いつかまた戻ってきてね

１１時前。
いよいよ手術と言うことで分娩室の診察台に。
横になって３０分ほど、睡眠時間が短くウトウトしていたら注射を打たれ、またウトウトしていた。
そしたら先生がきていよいよ開始。
静脈麻酔で全身麻酔なので意識がなかった。

目を覚ましたら見知らぬ天上。
麻酔が抜けてないまま意識を戻したみたいで何が何だかわからなくとにかく暴れて喚いた。
私｢ここどこ？｣
先｢ここ病院、わかる？｣
私｢ここどこ？｣
先｢ここ病院｣

そんなやり取りを繰り返していくうちにだんだんヒートアップして過呼吸になり、ベッドに手を打ち付けながら
私｢啓ちゃんは？啓ちゃんじゃないと嫌だー！｣
先｢手打ち付けたら痛いでしょ！｣
私｢手が動かん｣
先｢過呼吸になってるから袋口に当てて｣
私｢嫌だー！なんでこんなことになったの！赤ちゃんがいなくなっちゃった｣
先｢お母さんになろうとしとったでしょ？しっかりしなきゃ！｣
私｢啓ちゃーん！｣

とにかく叫んだ。
多分一時間以上は喚き散らして、看護師さんが啓太を呼んでくれたみたいで落ち着いたころ啓太がきてくれた。
そしたら先生も来て
｢麻酔したら意識はなくなってたんだけど、触ったら動いちゃって危ないから手術は中断しました。なのでもう少ししたら腰椎麻酔でもう一回手術します。｣
と言われた。

一回病室に戻って待機していたころ友達が来てくれて普通な話をした。
こんなときでも冗談をいって笑わせてくれて、気が大分軽くなった。

午後４時頃。
再手術が始まるため、次は手術室に運ばれた。
麻酔を打ち、下半身の感覚がなくなってきたところで開始。
段々麻酔が切れてきて子宮が痛む。
｢もうすぐ終わるからねー｣
と言われひたすら耐え手術終了。
病室に戻り啓太と話したらまた痛みと本当に赤ちゃんがいなくなった悲しみで涙が出てきた。
啓｢痛いの？｣
私、頷く
啓｢泣くなよ～｣

その後友達を呼んで貰い、暫く話して６時頃帰った。

啓太とは何するわけでもなくただ手を握りあって面会終了時間の８時３０分まで居てもらった。

腰椎麻酔もしたせいで翌日も入院することになった。

３月２７日、退院の日。
啓太に迎えに来てもらい帰宅した。
麻酔のせいでとにかく腰が痛かったので安静にした。

４月８日には昼間だけバイトも復活して妊娠前と殆ど変わらない生活を過ごした。

ただ、妊婦さんを見るのが辛い…赤ちゃんを見るのが辛い。
心に穴があいたまま塞がらない。

流産してから二回ちゃんと生理もきたのに排卵しなくなってしまい、生理が止まってしまった。
病院で漢方処方してもらってもダメ。
ホルモン剤を処方してもらいやっと生理が来て、その後も二回ホルモン剤で生理を起こした。
その後はホルモン剤をきって様子を見るとのことだったけどなかなか排卵しず、ダメじゃんと思ってたら生理が来た…無排卵で。
その次の生理も無排卵で来てしまい。
病院受診の日。
このときはもう１２月２７日。

生理はちゃんと来たけど無排卵見たいです。
と伝えたところ
｢早く妊娠したい？｣
と聞かれたので
｢はい｣
と答えたら不妊治療を始めるとのこと。

今現在もまだ検査段階でこうなった今
旦那のためにもまた妊娠できるように頑張る！
絶対そのうちまた妊娠できる！
と思う反面
なんであのとき妊娠したの？
こんな風になるなら妊娠しなきゃよかった
本当なら今ごろ小さい我が子を抱いてたのに！
そんな思いばっかり頭を巡ってしまいます。
今そんな自分に嫌気がさして、前を向きたくて整理をしたくて書きました。
読みにくいし小説と言えるかもわかりませんがまだ現在進行形なので中途半端ですけど一応これで完結です。

辛かったでしょう…
でも今はせっかくお腹痛めて産んだ自分達の子供を虐待したり殺したりする人達がたくさんいて本当に悲しくなりますよね。

そんな中、主さんは本当に頑張って、今もずっと赤ちゃんの事考えてて、
本当に良い人と思う！
けいたさんの言う通り、
絶対！また戻ってきてくれると思う！
だって赤ちゃんが２人を選んだんやけん！
また絶対戻ってきてくれる！

だから身体に気をつけて、戻ってきてくれるまで頑張って下さい！

さとさん

読んで頂き、有り難うございます。
本当に虐待のニュースを見る度に
なんでそう言う家に産まれて、うちには産まれて来なかったの？
うちに産まれてきたら幸せにしてあげるのに…
こんな嫉妬みたいな感情ばっか出てきて嫌になります。

でも後ろばっかみてたって進まない。
少しずつでも前向きになって、また心から前回妊娠できたことを幸せに感じ、次の妊娠に向けて頑張っていきます！

温かいレス、有り難うございましたm(__)m