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#1 [麻衣] 11/04/21 17:18

『幸せってなんだと思う?』

聞かれたら

『お金がある事』

迷わず答えてきた。

お金があれば何だってできるじゃない。
裏切ったりしないでしょ。

#2 [麻衣]

寂しい人間だった。
愛し、愛される事知るまでは。

感情なんていらないと思った。
大切な人を失ってからは。

⏰:11/04/21 17:20 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#3 [麻衣]

私は風俗嬢。

嘘っぱち並べて、いくつもの名前を持っていて、そのくせ大切な人がいます。なんて馬鹿げてるかもしれない。

でも、必死に24年生きてきた。
そんな私のお話し。

⏰:11/04/21 17:23 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#4 [麻衣]

13歳で親が離婚した。
父親のギャンブルが原因で。
それまで、辛いだとか寂しいだとか思った事はなかったんだと思う。

離婚してから、母親はパートで家を空ける日ばかり。
私と妹は学校が終われば母親の帰りを待つ、そんな毎日。

⏰:11/04/21 17:26 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#5 [麻衣]

豪華な食事や可愛い洋服。そんなの望んでなかった。
どんな時でも、笑いあえる家族。私の居場所だと思えるような、そんな場所が欲しかった。

父親がいなくなって、一気に何もかも変わって周りが羨ましく思えて、私さえ変わっていったのかも。

⏰:11/04/21 17:30 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#6 [麻衣]

中学卒業したら、高校は行かないつもりだった。働いて母親を助けるつもりだった。

でも、母親は『高校くらいでなきゃ。そのくらい大丈夫だから』って、断る私にいつも言っていた。

⏰:11/04/21 17:32 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#7 [麻衣]

行かないつもりだった。だけの私は、私立の高校に入学。

そこから私は、男ばっか頼るようになった。

『麻衣って、男なしでは生きていけないんじゃない?』

そうかもしれない。
でもね、私いつもその男に人生賭けてるんだ。

⏰:11/04/21 17:35 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#8 [麻衣]

16歳なった頃、幼なじみの友達とヤった。

初めてはただ痛くて、何も感じなかった。
別に付き合ってるわけでも、ヤったからって付き合うわけでもなく、健ちゃんとはセフレだった。

健ちゃんは、頭を撫でるのが好きで、撫でられる度居心地がよかった。
ただそれだけだった。

⏰:11/04/21 17:42 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#9 [麻衣]

ずるずる健ちゃんとの関係を続けてるうち、雅って男に告られた。

『一目惚れなんだけど、付き合ってほしい』

雅の事は少しだけ知っていた。
他校に通うタメで、私の友達の友達。

『今すぐには無理』

⏰:11/04/21 17:44 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#10 [麻衣]

私の返事を聞いた雅は

『じゃあ、友達からって事で』

ってにっこり笑った。

その日から毎日メールのやりとり。暇があれば遊んだ。
気付いたら私も好きになっていて、17歳なった秋に付き合った。

⏰:11/04/21 17:47 📱:F01C 🆔:☆☆☆


#11 [麻衣]

健ちゃんとの関係は、雅と遊んだりしてる時点で終わらせた。

『彼氏ができそう』

そう言う私に健ちゃんは

『お前に恋愛できんの?』

なんて鼻で笑ったけど。

⏰:11/04/21 17:49 📱:F01C 🆔:☆☆☆


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