メリーゴーランド

　
ノンフィクション。
全て、有りのまま書いてみようと思います。
　
批判は承知なので、不快に思った方。
どうぞご自由に‥

ある日の帰り道。

｢ねぇねぇ！彼女とか居るん？｣

と、単刀直入に聞いてみた。

すると彼は何の迷いもなく‥
むしろ照れた顔して

｢それが、居るんですよ｣

と言った。

なんだか言い表せない感情になった、私はその時‥

"好きなのかもしれない"と思った。

でもきっとまた得意の惚れやすい性格を大発揮してるだけなんだな、と思い込み続けた。

｢え。意外。もう長いん？｣

少しふざけて聞いたけど、結構マジに聞いた。

｢３年かな。｣

結構長いことに謎にショックを受け、次に意味の分からない質問をしてしまった。

｢ありえん。可愛いん？｣

からかうように聞いた私に彼はまた照れた顔をして私に言った。

｢可愛いんだよ～。俺に似合わずね！｣

、と‥。

本当複雑な気持ちになって、自分でも意味分かんなくてとにかく彼女に対してめちゃくちゃヤキモチ妬いたし、それと同様に

プライベートな彼を知りたくなってしまった。

｢ねぇねぇ、このあと飲みに行こうよ？｣

私は今。
"いけない恋"をしようとしている‥

｢おっ。珍しい。
真夜サマからお誘いなんて光栄ですね｣

と、からかわれた‥
なんだか惨めな気持ちになって黙った私に彼は続けた。

｢なんかあったんだろ。
いーよ！どっかのBarでいい？｣

と言ってきた。

特にないけど‥
と、思ったけどウンと
返事だけした。

着いたところはお洒落なBAR。

カウンターに座るなり
お店の人の人と仲良く喋りだした。

そんな感じで
１時間近くが経過した時
やっと思い出したかの様に
話をいきなり振って来た。

｢で？何があったん？｣

特に無いなんて答えられず
黙っていると‥

｢どーせまたくだらん男の話しだろー？｣

と言って来た。

｢違う！｣と慌てて返すと
頭をくしゃくしゃっとやられ

｢バカ女だな｣

と少し笑ってからかわれた‥

｢本当に違うの。｣

少し真面目に言うとヒロは不思議そうな顔で私を見た。

｢あたし、好きかも。｣

そう言うとヒロは俺もって、答えたんだ。

｢嘘でしょ。｣というあたしに対してヒロは嘘だよ。と答えた。

しばらく返す言葉が見付からなくてあたしはタバコに火をつけた。

｢真夜、酔ってるなー。
俺は客じゃないから！色使わなくていーよ｣

と笑ってごまかした。

さっきからひきりなしに気にしてる携帯電話の着信の相手は、きっと彼女でしょう。

胸が、痛い。

なんで？
やっぱ、スキ。

｢ねぇ、電話彼女でしょ？｣

下を向くあたし。
ヒロはあたしの肩に手を置いた。

｢当たり。どうやらご立腹！｣

少し苦笑いするキミの全てが、欲しい。