騙されてあげる
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#1 [SS] 11/05/08 19:34
それがせめてもの
罪滅ぼし
#14 [SS]
五日目の晩に
私はまたいつもの罪悪感にかられる
「別れてほしい」
「ん」
簡単に終わった
彼は縋ってくることもなければ
淡々と口を開いた
:11/05/09 17:40
:PC
:GLp1ZHK.
#15 [SS]
「連絡は取りたいの」
「連絡?」
「好きじゃなくなった訳じゃない」
怪訝そうな声をする彼に
勝手に動く口
軽い気持ちだった
:11/05/09 17:41
:PC
:GLp1ZHK.
#16 [SS]
いつも縋られて追いかけられて
悲しそうな表情、声色をする男ばかり
だったから。
私のプライドが赦せなかったのかも知れない
「いいよ」
彼の言葉も、意外だった
:11/05/09 17:42
:PC
:GLp1ZHK.
#17 [SS]
彼は、陸は
私の事なんて少しも見ていなかった
適当な笑みを浮かべ、適当に相槌をうつ
空気のような人
けして相手の気分を害する事はしない
けれどどれも不快さを残したりは
しないけれど、只空気のような人
:11/05/09 17:52
:PC
:GLp1ZHK.
#18 [SS]
「冬」
「‥、ん?」
ぼんやりとしていた私に電話越しの陸が声をかけた。はっとして電話越しの彼にすぐさま作り笑いを向ける。
「で?」
「‥で、って」
「友達になるって事でいい?」
:11/05/12 15:41
:PC
:1evR2fFs
#19 [SS]
そういって気怠そうな声音の彼は普段のままで、曖昧な返事を零した私たちは電話を切った。
正直、その時の私の心情がどんなものだったのかあまりはっきりと思い出せない。
只、「安心」に近いような「また男を捜さなくて良い」といったようなぼんやりとした気持ちがあった気がする
:11/05/12 15:43
:PC
:1evR2fFs
#20 [SS]
「今日暇?」
「暇、どっか行こ」
そんな彼からのメールが時々届くようになった。普段は電話ばかりで殆どメールをするような事はない。飛び上がる程嬉しいだとかそんな気持ちは少しも持ったことはないけれど、手応えに似た感情は持っていた。
「そろそろ好きになってきてくれたかな」
なんて、呑気な考えだった。
:11/05/12 15:46
:PC
:1evR2fFs
#21 [SS]
「ねーね、」
電話越しに笑みをつくる
普段からは想像も付かないような笑み
「ん?」
「冬の何処が好き?」
「顔」
「後は?」
「身体」
淡々と応える彼に猫撫で声を出す
:11/05/12 15:53
:PC
:1evR2fFs
#22 [SS]
「えぇ〜?」
「何」
「んー‥べっつに?」
「あっそ」
何でそんな事言うのぉ。なんて
続ける会話なんて月に何度もあった
:11/05/12 15:54
:PC
:1evR2fFs
#23 [我輩は匿名である]
優なの?陸なの?
:11/05/12 22:44
:PC
:rapPltys
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