愛されたくて。

あの頃、愛されたいと望むばかりで
あなたの優しさにさえ
気付けずにいた。
もしもあの頃に戻れたとして、
同じ結末が待っていたとしても
私はまた、あなたと出会いたい。

その日もいつもみたいに泣き喚いたら「わかったからもう泣くな」と言ってくれると思った。
だけど、彼からの言葉は私が思っていた言葉とは、違った。

「俺、もうお前の我儘も束縛も耐えられへんわ…
いつもいつも頭おかしくなったみたいに泣いたり、怒ったり…
俺もう無理やわ
…別れよ」

今、何て言ったの？

「は？ほんまに言ってる？」
彼の言葉をようやく理解した私は、動揺を隠しきれなかった。
「別れるなんか言わんといて！佑樹おらな生きていかれへん！ほんまに嫌や！なぁ、佑樹…」
ぽたぽたと止めどなく溢れだした涙は、あなたを想う涙でもあり、
あなたに依存してた私は、これからどうすればいいのかわからない不安の涙でもあった。

「泣いてももう無理やで。
今みたいにお前が泣いてたら、お前には俺しかおらんから傍におったらなあかんって…ずっとそう思ってた。
俺ほんまに好きやったから、お前の我儘も全部聞いてたつもりやねん。
でも、お前の束縛も正直もう疲れた。
俺ってお前のなんやろって、考えるようになってから好きって気持ちがなくなっててん。」

続きが気になる！主さん頑張って下さい(*´ω`*)

>>37
更新遅れてごめんなさい

ありがとうございます

嘘だ…
なぁ佑樹…嘘やでって笑って？
私もう怒らないから…
「嫌や！別れたくない！もう束縛もしないから…
麗から離れんといてぇ…」
苦しくて、悲しくて、虚しくて…
胸が握り潰されたみたいに、痛かった。

何度叫んでも、
何度あなたを呼んでも。
「麗ごめんな…わかってくれや…」
もう届かなかった。

「…送るわ」
帰りの車の中は、ただただ音楽が流れたままで。
私達は何も話さなかった。
いつもなら早く感じる彼と私の家までの距離が
この日は長く感じ、彼は最後に「ありがとう」と言った。

死にたい
彼を失った今、私は生きる意味も
生きる理由もなくなった。
「もう死にたい…」
気付いたら親友のあゆに電話をしてた。