嘘泣き
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#138 [唯]
悪い事は続くって‥‥
おばぁちゃんから聞いた事がある
1つ悪い事があればまた1つ、重なって重なって起こる
家に帰ると私の携帯におばぁちゃんから電話がかかってきた
「あんたお母さんに会いたい?」
いきなりそう言われ私はすぐに返事ができなかった
私を虐待してた母
非行に走った私を捨てた母
「なんで?」
「唯に会いたいんだって‥」
母から連絡がきておばぁちゃんは最初反対して怒ったらしい
でも母が唯に謝りたいからって泣きながら頼んできた
「唯の気持ちが第一だからね?
ばぁちゃんは唯が会いたくないって言うならそれでいいから」
:11/09/01 22:52
:SH01B
:☆☆☆
#139 [唯]
母と会うのは中学校ぶり
私が1年生の時に母は私を捨てた
虐待されてた小学2年の時母と離され一度施設に入り中学1年の時施設から出るも母の虐待と私の非行にまた、今度は母の手から捨てた
でも‥なんでだろう
虐待されてたのに、捨てられたのに母の事は嫌いになれなかった
おばぁちゃんと会う日取りを決めた
正直緊張してた
私は先に待ち合わせ場所に着いた
店員さんに案内され私は一人席に座って母達を待った
:11/09/01 23:08
:SH01B
:☆☆☆
#140 [唯]
特別なお店って訳でもないごく普通の小料理屋
おばぁちゃんの行き着けでもあって店員さんも顔見知り
出された水を一口飲んで私は気持ちを落ちつかせた
「あんた連絡ぐらいしなさいよ」
私が座ってすぐだろう
ハンカチをパタパタとしながらおばぁちゃんが店員さんに案内されて迷わず私の隣に座ってきた
その後ろには母も‥‥‥
中学校ぶりに見た母は変わってなくて
厚化粧に派手な服装高すぎるぐらいのハイヒール
でもそこにいるのは昔の気の強い母じゃなくて弱々しい姿の母だった
母は下を向いたまま私の前に座った
:11/09/02 03:39
:SH01B
:☆☆☆
#141 [唯]
「とりあえずご飯食べましょ!あんた何も食べてないんだろ?」
「あ‥うん」
「百合子(母の名)は?」
「私は大丈夫」
それからおばぁちゃんが店員さんを呼んで注文をしている間私達は顔も合わさずただひたすら私は考えてた
どちらから口を開くのだろう。
ここは私が?
強気に「話しってなに?」‥
それとも母からの言葉を待っていようか‥
私は気まずくなっていた
すると注文を終えたおばぁちゃんが私達に口を開いた
「なぁに二人共黙っちゃって。
ほら、百合子話しあるんだろ?ちゃんと唯を見なさい」
「唯‥‥‥‥」
私は母の声で顔をあげた
:11/09/02 03:50
:SH01B
:☆☆☆
#142 [唯]
母は今にも泣きだしそうな顔で私を見ていた
「大きくなったね‥高校2年生だっけ?」
そう言い優しい笑顔を見せる母
母の左薬指には結婚指輪がはめてあった
「再婚したんだ」
私は冷たく言った
「うん‥」
するとおばぁちゃんがあいだに入ってきた
「百合子、この子にはちゃんと言いなさいよ」
おばぁちゃんの目は真っすぐ母を見ていた
私はまた一口水を飲んだ
そこで料理が運ばれてきて話しは中断した
私は重たい空気に耐えられず一回席を立ちトイレに逃げた
:11/09/02 04:03
:SH01B
:☆☆☆
#143 [唯]
携帯を開くと彼からメールがきていた
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終わったら連絡しろよ!
迎え行くから(^O^)
お前の素直な気持ちお母さんにぶつけてこい!
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付き合い始めの頃に、私の生い立ちを話してたから彼には今日の事を話してた
私はわかったとだけ返信をして鏡の前で気合いを入れ席に戻った
「ほら、少しでも摘みながら話しなさい。」
そう言いおばぁちゃんから箸を貰い、ご飯を摘んだ
そんな私を見て母はすぐ口を開いた
「唯‥今まで本当にごめんなさい
謝っても許してくれないのはわかってる‥散々貴女に酷い事してきたものね。でも」
私は母の次の言葉を聞いて摘んでた料理を机に落とした
:11/09/02 04:16
:SH01B
:☆☆☆
#144 [唯]
言葉が出てこなかった
なんで母が‥
私を虐待してたんだよ。子供を捨てたんだよ
そんな母がまた今は子供を育ててるって‥
私の兄弟?‥‥‥‥
私は冷静に聞いた
「今何歳?‥‥」
「明日で4歳になるわ」
明日‥‥‥ましてや彼と一緒の誕生日
毎年彼の誕生日がくる度、母と子供の事を嫌でも思い出す
「私変わったの。昔とは違うわ」
そんなの知らない
私の時には変わらなかったくせに
でもその子にはなんの罪もない
怒りをぶつけるのは母にだけ
:11/09/02 04:30
:SH01B
:☆☆☆
#145 [唯]
「私ね今彼氏がいるの。」
私はなにを言ってんだ‥‥‥
「凄く優しくて私を大事にしてくれてる。結婚まで考えてる」
母に言った所でどうにもならないのに私の口は止まらなかった
「子供も欲しいって思ってる。でも私は絶対お母さんみたいにはならない」
毎朝ご飯を作ってあげて
おやつは一緒に作って天気のいい日は公園に行って、彼の休みの日は家族でお出かけして
寝る時は大きなベッドで子供を挟んで寝る
「優しいお母さんになるの」
母は笑ってた
でもどこか悲しそうだった
「唯は今幸せなのね。お母さん安心した‥」
私はなにも言えなかった
母が帰って私はおばぁちゃんの胸の中で泣いた
:11/09/02 04:41
:SH01B
:☆☆☆
#146 [唯]
「彼氏はちゃんと迎えにくるんだろうね?」
「くるってば!」
「それならいいけど。気をつけて帰るんだよ?また連絡するから」
「うん。おばぁちゃんありがとう」
店の前でタクシーに乗ったおばぁちゃんを見送り私は彼に電話をかけた
「終わったよぉ‥うん。○●の店」
電話を切り私は店の前で彼を待った
彼の家からは車で20分とかからず着く距離
なのに彼は20分経っても迎えにはこなかった
電話をかけたけど出ない
30分待ってもくる事はなく私はタクシーを呼んだ
タクシーの中で何度も彼に電話をかけたけど1回も出ず車は彼の家に着いた
:11/09/02 04:51
:SH01B
:☆☆☆
#147 [唯]
この時私の怒りはピークに達してた
タクシーの運転手にお金を払い彼の家のチャイムを鳴らした
電気は着いてるのに誰も出ない
私はもう1度彼に電話をかけた
-おかけになった電話は電波‥-
さっきまで繋がってた電話は電源が切られてて繋がらなかった
いきなりなに?!
さっきまで繋がってたじゃん
私の怒りは既にピークを通りこしてた
すると見覚えのない電話番号から電話がかかってきた
:11/09/02 04:57
:SH01B
:☆☆☆
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