◆本当の自分◆

『男運悪いけど仕事運はいいんだね！』

大失恋をして落ち込んでた私にママがこう言った！

ママは知らないだけだよ？本当の私を…

好きな人も友達も家族さえ知らない本当の私。

本当の私を知ってるのは親友のあきとかおり
それから今は亡きもう一人の親友…

それからもう一人…

最近彼氏が出来た。
（付き合って別れてを繰り返してた。）

実家に帰りママに
最近出来た彼氏の話をしてたら

『仕事一緒だと働きにくくない？』

と聞かれた。

私は笑顔で『逆だよ！逆！』

って言った。

その彼氏はバイト先の社員さんで
仲良くなる為に近づいたら
恋愛に、発展したパターン！

よって居酒屋で働き易く、
融通も、きく!!

私は本当に性格が悪い。
自分の思い通りにしたい。
ってか、する！
周りの友達も同じく様なタイプが
多いから自然にたまには作戦を立てながら
仕事がしやすいように仕向けてく。

仕事をしに来てる…
そんなの分かってるけど
やっぱ楽しい方が好きだもん!!

私は地元で職を転々とした。
全部しずか、あき、かおりと
一緒に！
なんの苦もなかった…

だから失恋をして泣いたり
友達と喧嘩して機嫌悪くても
ママから『仕事運だけはいいのね！』
なんて言われてた!!

が…

二十歳の成人式を迎えた年…
私は他県に引っ越す事になる。

今まで暮らしてきた、楽しかった町を出て
見たこともない地域に引っ越す。

地元から電車で三時間…。

大好きな友達との別れ…

今まででは考えられない環境。
私は結局一人じゃ何も出来ない。

よーし!!取り敢えず新しい町で
新しい仕事d(⌒ー⌒)!

って言っても…

中々見つからない…

タ○ンワーク片手に

電話を掛けまくる

ない…

仕事がない…

ダメ元でガソリンスタンドに

電話をかけた。

話はスムーズに行き面接をしてくれる事になった。面接は3日後…

(髪を黒くしなきゃ…)

めんどくさいし多分不採用の気がしたから
髪はそのまま染めずにいた。

不採用の可能性は
求人雑誌に高卒以上とあったから。
私は中卒だし。

それから新規オープンで
きっと沢山応募が来てると思った。

しかも締め切りギリギリに
私は電話をしたから。

ダメ元で面接だ。

面接当日、面接会場に向かう。

服装は派手すぎないように

黒白の升目シャツに黒のショーパン
黒のブーツ。

地味な色をチョイスd(⌒ー⌒)!

いざ出陣!!

"ｺﾝｺﾝ"

扉を叩くと20代後半のスーツの
男が顔を覗かせた。

｢あのぉ今日面接の浜田です…。｣

あっ！私、浜田まなみです(笑)

『あっ初めまして！こちらへどうぞ！』

笑顔で答えてくれたスーツのお兄さん。

（緊張すんなぁ…）

中に入るともう一人スーツを着た人が
座ってて私はその前のパイプ椅子に

座らされた。

先にいたスーツ男が俺は副店長で
こちらが店長です。

と紹介され店長のとなりの席に座った。

面接が始まった。