僕は君をずっと愛している

少し先に見えるコンビニにたかしたちの車が見えてきた。

『あ、あそこ！』

「お♪どうするかの？今日」

時計を見ると10時をすぎていた。

コンビニに入って車を止めるとたばこを吸いながらたかしが近づいてきた。

「リョウくん、お疲れっす」

リョウが窓をあけると冷たい風が入ってきた。
「おつかれ♪今日何する？」

「何します？決めてええっすよ」

そう言うとたかしは運転席の窓からあたしの方を覗いた。

『やほ♪』

すこし笑って手をふった。

「すんません…リョウくん、今日なんかあいつ来たんすけど…」

たかしの言葉であたしたちは車の方を見た。

「ちょい来て下さい。」

「お前もこい♪」

リョウに言われてあたしも外に出た。

『さむーいっ』

外にでるとたかしの女友達ともうひとり車に乗った男の人がいた。

たかしが言う゛あいつ゛か。

ｳｨｰﾝ…

リョウたちが車へ近づくと窓があいて男の人がみえた。

うわ、結構かっこいい！
でもリョウの方がタイプだ！

なんて思いながら少し離れたとこで見ていた。

｢とりあえずどうします？｣

｢んー…何かしたいことあるか？｣

｢いや、俺は特にないっす。……てかすんません。こいつ送らんといけんっす。｣

たかしが申し訳なさそうにいった。

｢まじか…了ー解！｣
リョウは少し考えながら返事をしてあたしの方へ向かってきた。

｢ゆあ寒くないか？｣

｢んー…さむいっ｣
あたしは少し笑って足踏みしてみせた。

｢車、入っとけ｣
にこっと笑って鍵をあけてくれた。

｢うんっありがと！｣
少し早足で車に向かうとすぐに助手席へ乗り込み冷えた指先を暖めながらリョウたちを見ていた。

――――…

――…

｢じゃあ、お疲れ｣

｢あ、お疲れっす｣

少しするとリョウとたかしの挨拶が聞こえリョウが車へ戻ってきた。

何することになったのか気になったあたしはフロントガラスの前を通り運転席へと歩くリョウを目で追った。

ガチャ…
｢おまたせ｣
リョウと一緒に冷たい風が入ってきた。

｢あ、うん！てか…何するの？｣

｢とりあえずたかしが女送るらしいから解散｣

｢えっ？解散…？｣
もお帰るの？やだ。
まだリョウといたいな…

｢たかしだけな♪｣

あ、なんだ…
少しほっとしたのもつかの間。

｢じゃあ…３…人…？｣
ってえーーっ！？
気まづすぎるだろ！！！

しかもあの人誰ーーっ！？
あたし一応リョウとも初対面なんですけどー！！！

ガチャ…

後部座席にはさっきの車にいたひと。名前はショウ。
さっきリョウに教えてもらった。

｢ゆあちゃんっ｣

｢あっ！はい？！｣
いきなり名前を呼ばれ慌てて返事をした。