私の祖父

私の祖父は80才。
今も元気に前を向いて生活している。

この話を聞かされたのは
私が就学時代に
ちょっとしたとこで
いじめられ、不登校になるかならないかの瀬戸際の時でした。

祖父はそう言うと私から去った。

私は抜け出したい…

翌日、学校でいじめた人の
机や椅子、上履きを窓ガラスを割って
校庭に放した。

｢おい!?何やってんだ？｣
｢やめろ!!｣

先生は私がいじめられていたことを
ちゃんと聞いてくれました。

｢お前こんなことして
ただてすむと思ってんのか!?｣

クラスの男がそう言ったので
正直怖かったが、

｢不良のあなたと真面目の私。
先生たちはどっちの言うことを
聞いてくれると思う？｣

と言った。

すると胸ぐらを掴まれた。

｢きゃー｣

思い切り大声だした。
運良くバランスが崩れ
男が私を覆う格好になってしまい、
その姿を先生たちに見られた。

周りからしたら私が
襲われそうになっていた。

弁解しようとしたが
しばらくは黙っていた。
やはり噂は広まり
学年中が知るようになってしまった。

そこで私が弁解した。

その行動で不良の先輩から
気に入られるようになり
もういじめられることはなくなった。

祖父のおかげで私は勇気をもらった。
変われた。

そして今年、原発により
祖父の家が避難警告区域になった。

もう祖父が生きている内に
戻れないでしょう。

祖父は間接的ではあるが
日露戦争、第二次世界大戦、今年の3.11という
日本にとって残酷な出来事を経験した。

それでも祖父は生き抜いた。

とても強いと思う。
私はそんな祖父をこれからも
大切にしていきたい。

環境は自分の知恵で変えていける。
そう教わりました。