２人の関係

「るな～腹へった」

「もうすぐできるから待っててー！」

私､山本瑠菜は
そう言って台所でご飯を作っている

居間に座ってテレビを見ているのは

小林孝也(ｺﾊﾞﾔｼﾀｶﾔ)｡

一応

私の彼氏

涙が出るのを抑え
私は起きてるのを気付かれないよう息を潜め眠りについた

私の胸の中は
裏切られた気持ちでいっぱいだった

好きって言葉
愛してるって言葉
全部嘘だったのかな？

次の日
私はさやちゃんにも
孝也にも昨日聞いてた事を話さなかった

てゆーか…
話せなかった

それから1週間が過ぎたある日の事だった

「瑠菜？きてー」

私は孝也に呼ばれ
孝也の傍にいった

「なにー？」

「最近なんで俺に冷たい？」

「えっ別に？」

「絶対何かあるでしょ？男でもできた？」

「できないよ」

女できたのは
孝也なくせに…

「ふーん｡じゃあ携帯みせて？」

ん…？携帯？
何で私が…？

まあーいっか

この頃からか
孝也は束縛がひどくなっていた
でもまあ､そんなの気にしてないのが事実で
むしろ束縛とか嫉妬がないと好きなのか分かんないから私にとっては嬉しかった

「はいっどーぞ」

私は反抗せずに携帯を見せた

無言が何分か続く

……………………

………………

……………

……あれ？

何か顔が険しい…

何か見つけたのかな？

「……何か嫌なの見つけた？」

「………」

「……ねえ」

「…………俺に女ができたってどーゆうこと？」

あ

私､そういえばリアルにメールで更新してるんだった

【リアル(ﾘｱﾙﾀｲﾑ)】
･今の状況を呟くサイト
･前略ﾌﾟﾛﾌｨｰﾙに大抵の子はリンクしてあるのかな？

「えっとー…ただのあたしの勘違いだったってゆーか……」

「じゃあ､何でそのあとに女紹介してもらったみたいって書いてあるの？俺が誰に聞いたの？」

「……………」

「お前嘘ついて書いてるの？」

「嘘なんて書いてないよ」

「じゃあ誰に？」