誇り

「おはよございます」

boyさんが私に言う｡

「おはー(^-^)」

私も笑顔で返す｡
そう、私はｷｬﾊﾞで働いてる｡
17歳での事。
16からｷｬﾊﾞをやって
今年で1年になる｡

ｷｯﾁﾝで一服をして
更衣室に向かう。

「優ー!!!おはよっヽ(・∀・)ノ」
「唄、おはよ(^^)」

唄…
中学からの私の親友。
入学式に名前が可愛いと思った。
顔も可愛いんだけど。
乗りが良くて
真面目な話しも出来て
私の一番の理解者☆
そして…

「優ー聞いてー(>_<)」

なんなでも話してくれる。

そんな唄を
私は誰よりも信用している。

中学に入学してから
毎日唄と一緒に居た。
悪い事も楽しい事も
辛い事も

側に居てくれたのは
唄だけだった。

鑑別、少年院って行ったけど
待っててくれたのは
唄…だけだった。

高校には行かないから
卒業と同時に東京に来て
一人暮らししようとしてた。

そして付いてきてくれたのは
唄だけだった…。

「私も東京に行く！
　一緒に行こう!!」

そう言ってくれた。
素直に嬉しくて
一生大切にしようと思った。

東京に来て2年。
あっという間だった。

今では同じ仕事をして
うまくいってる
本当の利春だれも知らないけど
ｷｬﾊﾞでは珍しいくらい
女の子が皆仲良い。

今日も面倒臭い客が来た。

面白かったです( *｀ω´)
良かったらまた
続きとか書いて下さい♥

>>6
×本当の利春
○本当の年は

です。
すみません(ToT)

「優さん、お願いします」

待機してる私に
つけ回しのboyさんが呼んだ。

「佐藤さんです」

佐藤さんは私のお客さん。
６０歳くらいで
太い客。
でもあんまり好きじゃない。

いつも通り今日もラストまで居るんだろ。

「お久しぶり～！」
「うるせぇ」

出ました～(-_-)
いつもそう。
「うるせぇ」
「だから」
「喋るな」

だから勝手に呑んで
勝手にｶﾗｵｹして
勝手に食べて
って感じ。

そして佐藤さんに付いて
３０分くらいしたら
もう一人お客さんが来た。

「優さん、少々失礼しますします」
「はーい！佐藤さん
　ちょっと行ってくるね」

boyさんに呼ばれて
私は名刺をｺｯﾌﾟの上に置いて
離れた。

「東さんです」

東さんは２８歳くらいで
ちょっとオタク系。
ずっと好きなｱｲﾄﾞﾙの話をしてる。
それに私が似てるらしい(笑)

「東っち～久しぶり！」
「ゆゆたん♪一昨日来ただろっﾊｰﾄ」

ただ単に気持ち悪い。

なぜか私は「ゆゆたん」
と呼ばれてる。

「今日はどこ行ってたの？」
「ﾒｲﾄﾞ喫茶!!」
「どうだった？」
「ゆゆたんより可愛い子は居なかったよ」
「まじか」
「ﾒｲﾄﾞ喫茶行ったの怒った…？」

いや、怒んねぇよ!!
勝手に行ってろや！

「おごってないよ？」
「本当に？」
「本当に！」
「本当に本当？」

しつけぇ～！(*｀Д´)ノ！！！

「うんっ！」
「良かった～♪」

そう言ってメガネ取り
泣く真似をした。

きっっめぇ～(((・・;)

そしてまた呼ばれた。

「東っち、ちょっと行ってくるね」
「ゆゆたん早く帰って着てね」

そう言って投げキッスをされた。
私が抜け出して
もう一人の客に着く。

「くまさん！久しぶり！」
「久しぶり！」

くまさんと言う人は
私が初めて指名もらった
イカツイ熊みたいな人。

こいつはまじﾔｸｻﾞ！
怒るとまじ怖い！
ﾔｸｻﾞ((((；゜Д゜)))

優しいんだけど
電話とか聞いてると
舌絡めて怒ってる。

「最近忙しかったの？」
「ちょっと組で色々あってな」
「大変なんだ？」
「やっと落ち着いたよ」
「そっか！じゃ今日は？」
「このあと少し用事出来てな
　１時間で帰るよ」
「そっかそっか」

くまさんは好きなお客さん。