親友ｰﾄﾓｰ

　
あたしの人生を聞いて下さい。

誰かに誇れるような
自慢できるような
人生じゃなかった。

でも友達だけは
誇れる自信があります。
　

　
「凛さん！」
「お久しぶりです」
「連絡返してくださいよW」
「また走りに行きましょ」

皆声をかけて人気者だった。
凛姉はまた少し笑って
１人１人に答えてた。

そしてあたしの肩を持って
急に言った。

「こいつあたしの妹だから。
　よろしく頼むよ。
　こいつになんかあったら言って」

そしたら皆声を揃えて
「そうなんすか！！？」
って驚いてた。
　

　
「自分知ってますよ」
「自分も！」

って皆知っててくれた。
嫌、その前に…。
「自分」って…。WWWW
あなたたち…。

この時はそう思った。

「だから慎さんとー」
「あーよく一緒に居たね」
「そーなんだ！」

皆いい反応を見せてくれました。
凛姉があたしを紹介してくれて
本当に嬉しかった。
　

　
その後慎ちゃんとかが来て
皆でたわむれてた。

そしたら急に
未来と飛鳥と優里が
あたしに小さい声で
言ってきた。

内容は慎ちゃんの
何か欲しい、という事。

いや、あたしに言われても…。
だから慎ちゃんを呼んで
聞いてみた。
　

　
潤「皆が何か欲しいって」
慎「おーいいけど何もないんだよ」
未「そうなんですか…」
潤「じゃ皆写真撮れば？」
優「…本当に！？」
潤「いいでしょ？」
慎「写真なんかでよければ♪」

そう言って皆撮影が始まった。
あたしは凛姉と見てて
やっぱ慎ちゃんはモテるな
って話をしていた。

少ししたら涼太も来て
あたしと記念に写真撮ろうと
言われ制服で撮った。
　

　
最後は皆で撮って
泣いてる人も居れば
笑って送り出してる人も居た。

あたしは凛姉に言った。

潤「何かもう学校で会えないと
　　思ったら寂しいね」
凛「そう思えるって事は
　　ちゃんと皆に感謝しときな」

あたしは皆に恥ずかしがりながら
「ありがとうね」と言った。

皆「もう会えない訳じゃないんだから」
って笑ってくれて嬉しかった。
慎ちゃんには恥ずかしくて
言えなかったけど…。ww
　

　
賑やかな卒業式も終わって
あたし達も春休みに入った。

春休みに入ってすぐ
また喧嘩してあの公園に行った。
確か２時くらいだったかな。
あの日と同じように休んでいると…。

「あんたまた喧嘩したの？」

って聞こえた。
まさかの…綾乃だった。

綾乃はいつも通り無愛想に
あたしにタオルをわたした。

潤「すみません」

少し無言が続いて
急に言われた。
　

　
綾「あんたＦ中だっけ？」
潤「あ、はい」
綾「そっか」

その瞬間に
慎ちゃんが言ったことを
思い出した。

でも何も言わないほうが
いいと思って黙った。

その後はあたしが一方的に
話してた。

焦りすぎて何を思ったか
綾乃にこんな事を言った。
　

　
潤「彼女居ますか？」

まじ怖い。ｗｗｗ
綾乃はあたしの顔を見ないで
しばらく無視された。ｗｗ

潤「じゃ好きな人居ますか？」

あたし何言ってるんだろう。ｗ
綾乃は何も言わない。ｗｗ

次何言おうか迷ってたら
まさかの綾乃が話した。

綾「居るよ」
潤「えっ！？」
綾「…好きな人」
　

　
そう言われてかなり落ちた。ｗ

潤「そうなんですか…。
　　どういう人？」
綾「元カノ」

ちーーーん。
さようなら。

あたしは平然を
装うのに精一杯だった。

てか元カノ…。
こんなカッコよくて
もてそうな人が…？
　