愛される自己中
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#1 [筆者] 13/03/08 01:36
自己中・我儘・気まぐれ・手のつけようがない彼女なのに何故か愛されてる
周りが気になる不思議な彼女の話です。
#11 [筆者]
ある程度なら流す彼女だか、たまに周りも引くようなひどい台詞を吐くお客がいる…
しかし、女の子達はお客だから流すが、中には言われ過ぎて泣き出す子もいる
実際、こんなお客はなにが楽しくてきているのか…
そんなお客に冷静かつ丁寧に彼女は怒る
『人を傷つけて何がしたいんですか?楽しく飲む場所なんです。そんな事ばかり言ってると自分の値打ち下げますよ』
と一言
:13/03/08 22:19
:PC
:☆☆☆
#12 [筆者]
しばらくはぶつくさ言ってるお客も、しばらくして見てみると彼女と楽しげに話してる
そんなお客を三人は見た事がある
後日に見かけた時には、引くような台詞を吐かなくなっている
実に不思議だ
:13/03/08 22:30
:PC
:☆☆☆
#13 [筆者]
先日、彼女から電話があった
夕飯を作りすぎたからお弁当にしたので、どうかと言う電話
正直、期待をしてしまう出来事だ
彼女の仕事前にお店近くで渡された手作りのお弁当
『いつもお世話になってるから』と渡され、彼女は出勤していった
一人暮らしの私にとっては、手料理なんて久しぶり。ましてや、女の子の手料理。前に告白して振られた事も忘れ、もう有頂天になっていた
:13/03/08 22:37
:PC
:☆☆☆
#14 [筆者]
彼女のお店では、私が彼女に好意を持ってる事も、振られた事も大概のお客は知っている
彼女の気まぐれな行動に、再び…いや、三度目の告白をする
『無理です、ひつこい』と怒られた
彼女は誰にでもお弁当は作らないが、作ったところで特別ではないらしい
:13/03/08 22:44
:PC
:☆☆☆
#15 [筆者]
彼女は同じ話をひたすら繰り返すお客にも、うまく相槌をうち、笑顔で接する
彼女のファンのお客はオタクからおじいちゃんまでいるのが、わかる
悪魔で冷たいのに…なぜか神対応と呼ばれている
なぜかいつの間にか、心にスポッと入り込んでいる
それが彼女。
:13/03/08 22:50
:PC
:☆☆☆
#16 [筆者]
『我儘担当です』
なんて笑顔で言ってくる
お客を楽しませる飲み屋にそんな女の子はいかがなもんだって話だが…
そんな彼女のペースがお客は楽しい
彼女が席につくと、会話が途切れることなくスムーズに飲める
たまに至らない子もいる
イライラする子もいる
彼女は話ながら酔いつつも、気を使っている。
私と話ながら、うまいタイミングで隣のお客のタバコに火をつけて、馴染めない女の子を会話にいれ、うまくその場を離れ、別の場所を盛り上げ、また戻ってきて楽しませてくれる
時には、店内全てに一体感を持たせ盛り上げる。飲み屋をバカにしてた私はいつの間にか、彼女の仕事ぶりには感心して尊敬すら覚えた
:13/03/08 23:01
:PC
:☆☆☆
#17 [筆者]
しかし…我儘に代わりはない。
『あれが飲みたい』
『同伴はこれがいい』
みたいな事から
『それは出来ない』
『それはやだ』
なんて言う自分の主張丸出しの我儘まで
たまには『今日来てくれなきゃ嫌い』なんて言い出す始末。
我儘とわかっていながら、脈がないとわかっていながら…行きます。
切ない話です
:13/03/08 23:06
:PC
:☆☆☆
#18 [筆者]
バランスがとれているからなのか…腹も立たない
我儘そうで気遣い屋
気まぐれそうで考えてる
マイペースそうで相手を思いやる
だから、みんな喜んで振り回される。
今までに見た事のない人種
:13/03/08 23:10
:PC
:☆☆☆
#19 [筆者]
彼女と知り合って四年。
彼女だけ年をとっていない気がする。コンビニで年齢提示させられる彼女
毎回呆れるくらい我儘炸裂の彼女にまだまだ飽きない
:13/03/08 23:13
:PC
:☆☆☆
#20 [筆者]
小説と言うより彼女の観察日記のようだ
私はこんなに愛される自己中を見たことがない
まだまだ不思議な生態の彼女を観察し続けたい
君は何者なんだ…
君は何がしたいんだ…
:13/03/08 23:16
:PC
:☆☆☆
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