私が世界で一番キライな女
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#11 [性悪女]
「んーでもなぁ…」
歯切れの悪い柏原。
「何をそんなに迷ってんの?
ところでどこの高校なの?」
「S高」
S高とは県内一の私立高。
私の志望校だ。
「え?!本当に?!推薦きたの?!」
感情が高ぶる私。
もしかしたら
もしかしたら
高校も同じところに行ける?!
:14/07/15 17:37 :iPhone :VrQVDsi6
#12 [性悪女]
柏原はS高の遠さに迷っているようだった。
確かに私たちの地元からは電車で一時間かかるうえに乗り換えまでしなくてはいけない。
「私も勉強頑張って自力でS高入るから
柏原も推薦受けてよ!
そしたら毎朝起こしに来るし!」
「本気で言ってんのー?!
まじで頼むよー?!
中学と違って高校は遅刻の回数とか
厳しいって聞くから不安で不安で!」
:14/07/15 17:41 :iPhone :VrQVDsi6
#13 [性悪女]
こうしてあっさり私たちは同じ高校に行けることになった。
え?お前はまだ受かってないじゃんって?
受かるに決まってるじゃん。
才色兼備で有名な河北リカ様だっつーの。
:14/07/15 17:42 :iPhone :VrQVDsi6
#14 [性悪女]
そしていよいよ高校一年の春…
柏原の家のインターホンを押す。
真新しいブレザーに身を包んだ柏原があくびをしながら出てきた。
「柏原!おはよ!起きてた?」
「当たり前じゃん!
初日はビシキメだよ!笑」
ワックスで無造作にセットされた柏原の髪。
こなれ感がどう見ても高校一年生ではない。笑
「河北制服似合ってんね。
すっかりS高正って感じ!」
:14/07/15 17:46 :iPhone :VrQVDsi6
#15 [性悪女]
柏原は思ったことを素直にストレートに言う。
可愛いだとか似合ってるだとかも平気で口にする。
「いーから早く行くよ!遅れちゃう」
照れ隠しに柏原を急かした。
電車に乗ってる間も
駅から高校に向かう間も
皆が私たちを見てる気がした。
うん、そりゃそうだ。
ここまでのイケメン美女カップルって
なかなかいないと思うもん!
:14/07/15 17:49 :iPhone :VrQVDsi6
#16 [我輩は匿名である]
高校に着いてクラス分けの紙を受け取る。
1-Dの欄に河北と柏原の文字。
「え!やった!柏原同じクラスだよ!
一年間よろしくね!」
「おー、宿題とか見せてな」
たわいもない会話をしながら教室へ向かう。
:14/08/07 13:32 :iPhone :xhEwU5YU
#17 [我輩は匿名である]
大好きな柏原と同じ学校行けて、しかもクラスまで同じになって…
それだけで充分だった。
実際付き合うとか付き合わないとかあんまり分かってなかったし。
:14/08/07 14:20 :iPhone :xhEwU5YU
#18 [我輩は匿名である]
遠方なため、同じ中学から来た人が少なく、不安だったが、教室に入って席に座っていると何人かがすぐに話しかけてくれてた。
うちの高校には綺麗なカフェテリアがあることで有名だったから、女子数人で休み時間にいってみようって話になった。
:14/08/07 14:23 :iPhone :xhEwU5YU
#19 [我輩は匿名である]
休み時間、実際カフェテリアに行ってみると、確かに綺麗だったがすごく混んでいた。
やっとのことで席を見つける私たち。
そこで自己紹介だとか出身中学だとかの話をしていたら、上級生に声をかけられた。
「すごい可愛いねー!
朝見たときから気になってたんだけど
隣にいたイケメンは彼氏ー?」
男だけど上戸彩に若干似てて、
茶髪で馴れ馴れしい感じの人だった。
他にも三人くらいいた。
「え、いや友達です」
「そっかー!彼氏とかいないの?」
「いません」
そんな感じで話していたらアドレスを書いた紙を渡された。
:14/08/07 14:28 :iPhone :xhEwU5YU
#20 [我輩は匿名である]
「連絡してねー!」
そういって先輩たちは去っていった。
そうゆうのが何だかんだ続いて五人くらいにアドレスを渡された。
すると一緒に座っていたうちの一人、梓が
「リカちゃんモテるねー!
てか柏原くんとは付き合ってないんだ!
二人で教室入ってきたから
付き合ってるかと思ったよー!」
「いやいや元中なだけー!」
梓は細くて若干色黒でストパーロングヘアーのギャル。
明るくてサバサバしてて、誰とでもフレンドリーに話す子だ。
:14/08/07 14:32 :iPhone :xhEwU5YU
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