○最後の四季○
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#180 [ゆり]
「ひど…笑」

髪を軽く整えて
軽くメイク直しをした。

事務所に行って
社員さんに帰る事を告げ様と思ったら
誰もいない。

仕方なく店内へ行った。
 

⏰:06/09/04 12:41 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#181 [ゆり]
爆音の中で
ぼけ-っと社員さんを捜す。

「頭に響くよ…」

そんなあたしを見つけてくれたのは三上くん。

「何しとんのッ寝てなきゃダメじゃん!!」

「帰る〜…」

「ん?何?!」
 

⏰:06/09/04 12:46 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#182 [ゆり]
音に声が消される。

三上くんは顔を近付けて聞いてくれた。

「ああ!帰るのね!わかった!インカムで社員さんに言っとくから」

「ありがとう…」

何から何まで
ほんますいません。

「ちょっと待ってて!!」

三上くんはインカムで話してた。
 

⏰:06/09/04 12:50 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#183 [ゆり]
あまり瞬きしない瞳
相変わらず働かない思考回路

あたしは向きを変えて
裏から帰ろうとした。

「ちょっと待ってて!!」

肩を叩いて三上くんは更衣室に走って行った。

「後ろ姿も
隼人に似てるなぁ…」
 

⏰:06/09/04 12:54 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#184 [ゆり]
あたしはただ
ぼーっと
してた。


数秒?数分で着替えた三上くんが息を切らしながら来た。

「送ってくからおいで」

心配そうな顔。
あたしは大丈夫だよ。

「でも仕事…」

「いーから♪社員さんにも送ってあげてって言われたし!」

⏰:06/09/04 13:00 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#185 [ゆり]
「…ありがとう」

「素直でよろしい!」

子供みたいに
笑って
裏のドアを開けてくれた。

ザアアアア-…ッ

「うわッまぢ!?」

目が覚める様な
雨の音。
 

⏰:06/09/04 13:03 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#186 [ゆり]
「す-ごいね…」

「ね〜!
俺車回してくるから
ゆりチャンここで待っててね」

「あ、はい」

傘も指さずに
駐車場に走って行った。

なんか皆優しいなぁ。
恵まれてるよ
あたしは。
 

⏰:06/09/04 13:07 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#187 [ゆり]
ザアア…

タイヤが水溜まりを蹴って
あたしの前に静かに止まった。

ガチヤ

「お邪魔します…」

「どーぞどーぞ♪」

うあ-やばい。

「三上くんって香水クロ-ム?」
 

⏰:06/09/04 13:15 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#188 [ゆり]
「お-!よくわかったね!最近ずっとクロ-ムだよ」

あたしは匂いに敏感。

音楽でも思い出したりするけど
匂いは特に思い出す。

クロ-ムは
隼人が付けてる香水。
 

⏰:06/09/04 13:18 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


#189 [ゆり]
「ゆりチャン気分大丈夫?」

「…うん」

目を閉じたら
隼人と居るみたいで
ちょっと幸せ。
なんて
三上くんに失礼な事
考えてた。

「よかった♪
彼氏とは大丈夫だった?」

「…彼氏…今誰といるんだろ…」

「え??」
 

⏰:06/09/04 13:21 📱:V703SH 🆔:CRozBxLc


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