○最後の四季○
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#231 [ゆり]
相変わらず
雨は止みそうにない。

「行く…?」

そう言いながら三上くんはエンジンを切った。


「うん…
でもちょっと待って」

呼吸が整わないよ。

笑えそうで
笑えない。
 

⏰:06/09/05 22:54 📱:V703SH 🆔:ZkqtQ5ZY


#232 [ゆり]
あたしは
昔っから

中途半端なんだ。

強がるけど
強くなんかないし

そもそも強さが何かも
わかんないし

だけどすぐに
近くのものに寄り掛かる程
弱い訳でもない。
 

⏰:06/09/05 22:55 📱:V703SH 🆔:ZkqtQ5ZY


#233 [ゆり]
そんな中途半端な自分を
全部捨てられたら

こんな風に隼人を追い詰めて
傷付けたり
しなかったよね。

きっと
もっと上手に
愛せたよね。
 

⏰:06/09/05 22:57 📱:V703SH 🆔:ZkqtQ5ZY


#234 [ゆり]
もっと上手に
愛したい。

やっぱりあたしは
隼人が好きだから。

それだけだから。



「よし行く!」
 

⏰:06/09/05 23:01 📱:V703SH 🆔:ZkqtQ5ZY


#235 [ゆり]
ドアを開けて
外に出た。

三上くんも焦って車を降りた。

「ゆりちゃん濡れるよ!」

「いい!」

腕で雨をカバ-してくれた。

走って
焼鳥屋の入口を開けた。
 

⏰:06/09/05 23:04 📱:V703SH 🆔:ZkqtQ5ZY


#236 [ゆり]
「らっしゃいませ-!」

「お二人様でよかったですか-?」

ニコニコ店員さんが話し掛けてくる。

すいません。
今のあたしはニコニコ返しが出来ません。

あたしは店員さんに軽く頭を下げて
三上くんを置いて店内に入った。
 

⏰:06/09/05 23:07 📱:V703SH 🆔:ZkqtQ5ZY


#237 [ゆり]
「ちょ!
すいません、ツレ来てるんで!」

後ろから三上くんのそんな声が聞こえた。

広い店内。
区切られた席を捜しながら

あたしはあいつに
何を言うつもりなんだろうって
考えてた。

なんも思い付かない。

でも。
でも。

⏰:06/09/05 23:10 📱:V703SH 🆔:ZkqtQ5ZY


#238 [るみ]
ゆりサン、お返事ありがとうございまするみも強がりで本当恋愛下手でだからゆりサンの気持ちにすごく共感出来ます今の彼氏とは二年くらいなんですけど、付き合い始めに一度裏切られて彼氏はそこから信頼取り戻すためにすごく頑張ってくれて、本当に愛されてるって実感できるんだけど、やっぱり恐くなったり許したいのに許せない。そんな自分が辛いですなんか自分の事ばっかりになったけど最後まで頑張ってくださいね応援しています

⏰:06/09/05 23:41 📱:N900iS 🆔:EvPr6p2A


#239 [ゆり]
るみチャン☆
あたしなんぞに自分の事話してくれてありがとうo(^-^)o気持ちめっちゃくちゃ解ります。尽くしてくれる彼を、心から信じるのが怖いなんてね。そんな自分が小さくて弱くて嫌になったりするよね(*´`*)
だけどるみチャンわ辛い事越えてきたんだもん!充分頑張ってる☆
お互い今を大切にしようね♪共感してくれてありがとォ(;ω;)

⏰:06/09/06 00:50 📱:V703SH 🆔:z39aFvJs


#240 [ゆり]
 
「…ぁッ」

小さく声が出た。

細い通路から
隼人が出てきた。

トイレから出てきたみたい。

このお店は
個室っぽく区切られてて壁が多いし
薄暗いから

隼人はあたしに気付いてなかった。
 

⏰:06/09/06 00:54 📱:V703SH 🆔:z39aFvJs


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