心から好きな人
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#125 [智紗]
二人ゎぶらぶらと歩いた。
ひろ「ずっと考えてた。」
ぼそっとひろがつぶやいた。
智紗「…」
ひろ「あの時、智紗に言われてどれだけ俺が智紗を不安にさせていたのか。」
智紗「……」
ひろ「でも俺はこんなんだし、仕事忙しくてなかなか連絡できない。多分また智紗を不安にさせるとおもう。信じてほしいなんて偉そうなこと言えないけど、俺を信じてほしい。浮気なんてしてない。俺が好きなのは智紗だけだから。」
智紗はこんなやさしいひろをどうして疑ったりしたんだろう。
この時の智紗はやっぱりおかしかったんだとおもう。
:07/02/24 14:29
:N902iS
:ph08IEGM
#126 [智紗]
智紗「信じらんないよ!わかんないもん!放置されて、連絡もとれなくて、どんだけ辛いかわかる?」
智紗はひろに叫んだ。
ひろの気持ちも考えずに、ただひどい言葉をぶつけた。
何を言ったか。そんなの覚えてない。
ひろ「…本当にごめん。」
智紗の耳にはその言葉だけ響いた。
:07/03/01 22:20
:N902iS
:lmI9VWS6
#127 [智紗]
ひろ「…信じてほしい。これからは連絡もする。ちゃんと智紗を安心させるし……」
智紗「…信じらんないって言ってるじゃん!」
智紗は耳を塞いだ。なにも聞きたくなかった。
ひろ「……俺と結婚してほしい」
ひろゎ智紗の手を取って、智紗の目をじっと見た。
智紗「!……」
智紗はうつむいた。
:07/03/01 22:27
:N902iS
:lmI9VWS6
#128 [智紗]
結婚なんて考えてなかった。
ひろのことをあんなに考えていた智紗。
なのに…
智紗(なんでだろぅ。ひろと結婚なんてしたくない。)
ひろ「智紗?返事は?」
なかなか返事をしない智紗にひろは不安そうに聞いてきた。
:07/03/01 22:32
:N902iS
:lmI9VWS6
#129 [智紗]
智紗「…………ごめんなさい。」
智紗の手をぎゅっと握っていたひろの手。
その手は予想していなかった返事に力が抜けたように離れた。
ひろ「…智紗?」
ひろの声が震えていた。
智紗「…ひろとは結婚できない。」
ひろ「…なんで?」
智紗「…もぅひろを好きで信じていられない」
:07/03/01 22:37
:N902iS
:lmI9VWS6
#130 [智紗]
ひろ「……わかった……」
智紗はひろの顔を見ることができなかった。
ひろの声が震えていたのがよくわかった。
ひろ「……ごめ……」
智紗「……ひろ……」
ひろ「……送ってはいけない…」
ひろはその場に智紗を残して来た道を戻っていった。
:07/03/01 22:48
:N902iS
:lmI9VWS6
#131 [智紗]
ひろの背中を見ながら智紗はひろに何度も何度も謝った。
一人ベンチに座ってたらひろとの思い出が蘇ってきた。
まだ信じていた、好きでしょうがなかった、ただ振り向いてほしかったあの頃の気持ち……
涙が止まらなかった……
:07/03/01 22:53
:N902iS
:lmI9VWS6
#132 [智紗]
ボーッとしていたら携帯がなった



着信しん



しんは出会い系で知り合った二個下。
ひろのことは話さないでただ他愛もない話をしていただけの関係。

だけで話をするだけの関係だった。
しんからの着信に智紗は声を整えて出た。
:07/03/01 23:01
:N902iS
:lmI9VWS6
#133 [智紗]
しん「…ごめん

今平気?」
初めて聞くしんの声。少し高めの男の声。
智紗「あー、平気だよぉ」
平然を装って、明るく答える。
しん「そっかぁ〜ねぇ、いつになったら店きてくれんのぉ?」
しんは2、3日前から自分のバイト先に来てほしいと言い出した。
いままでどおり断っていた。もちろん会うつもりもなかった。
智紗「だから給料日前でお金なぃんだよぉ

」
しん「まぢかぁ

じゃーしょうがなぃかぁ」
智紗「ごめんねー」
しんとの電話を切ってまた一人で薄暗くなって来た空を見つめた。
:07/03/01 23:21
:N902iS
:lmI9VWS6
#134 [智紗]
公園からどうやって帰ったのか。
まったく覚えていなかった。
ただ覚えているのは……
部屋で横になって足が痛いといぅことだけ……
次の日仕事を休んだ。
何もする気が起きなかった。
ただただ眠っていたかった。
:07/03/01 23:30
:N902iS
:lmI9VWS6
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