心から好きな人

｢…………智紗。｣

しんが口を開いた。

智紗はまた否定されると思った。

この時聞こえていたかな？何回もつぶやいていた。

｢信じて｣

虚ろな目でどこかを見ていた智紗。

｢信じて｣

ただそれだけをつぶやいていた。

しんは智紗の方を見ないで外を見ていた。

しん｢…智紗？はじめから騙してたんだろ？好きじゃなかったんだろ？なぁ？｣

智紗は耳を疑った。

何度も何度も言い続けた。｢ちがう！好き！誰よりも愛してる！｣

でもやっぱり信じてもらえなくて、智紗はまた狂いそうだった。

智紗(もぅどれくらいたったかな？ｱﾀｼもぅしんに信じてもらえないんだ。……終わりにしよう。もぅ……つらい)

智紗｢……しん……｢智紗｣｣
智紗が口を開くと同時にしんが智紗を見た。

しん｢…智紗。最後に聞かせて。嘘偽りなく話して。｣

しん｢……俺は智紗を信じていいの？好きだって言葉は信じていいの？｣

智紗｢もちろん。当たり前じゃない！ｱﾀｼはしんがすき！誰よりも愛してる！病気は関係ない！……ただｱﾀｼは最低だから……｣

おひさしぶりです

これからも頑張ってくださぁい

【まさたかさん】
読んでくれててありがとぉございます！
ﾏﾁﾞ更新遅くてすみません(>_<)

しんにその言葉が届いたなんてわからない。
でも信じてもらいたくて、必死で伝えた。

しんは悲しそうな顔で智紗を見た。

智紗は泣いたせいで髪はボサボサ。顔もぐちゃぐちゃだった。

しん｢…智紗…俺やっぱ智紗と一緒にいたいよ。｣

智紗は耳を疑った。
あんなに否定し続けていたしんが智紗を必要としてくれてる。

智紗｢ｱﾀｼもだよ！しんがいなきゃ生きてる意味ない！｣

しん｢…うん。ごめんね。俺ほんとにバカだね。｣

しんは多分泣いてた。

肩が震えてた。

しんの雰囲気がさっきまでと違う。
いつもの優しい雰囲気だった。

しん｢…智紗。ごめんね。｣
しんは智紗を抱き寄せて抱き締めた。

それだけで幸せだった。