X'masの約束…

…ﾌﾟﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙ…

期待とは裏腹に画面に表示されたのはすぐるではなく､まさきだった

((ディズニ-の惚気かぁ？))

と電話に出る

『もっしぃ♪』

『まな？やべぇよ…あいつが…すぐるが事故って今Ｋ病院に運ばれたって!!!おばさんから連絡来て…俺もあやかも今病院に向かってる｡』

『えっ…？嘘…でしょ？』

『嘘なんか言わねぇよ!!信じれなぃのも分かるけどとりあえず早く来い』

そぅ言って電話は切れた

((何言ってんの…？だってさっき電話ですぐると話したばっかだょ？ほんの⑳分前に電話してたんだょ…？))

頭が真っ白になった…

病院に着き､待ち合い室に行くとまさきとあやかが泣いていた

((何で泣いてるの？))

『まさき!!!すぐるは？すぐるはどこ！？』

まなに気付きあやかが走り寄ってきた

『まな…うぅ…』

『ただのケガでしょ？何泣いてんの？すぐるはどこ？』

『来いよ』

とまさきの後に着いて行った

ある部屋に入った｡おばちゃんがうずくまって泣く姿が見えた｡そしてその先にベットに寝かせられたすぐるの姿

((寝てるんだ…))

とそっと近寄り手を握った｡

冷たかった…｡

『おっおはちゃん…？手が冷たぃょ？きっと冷えちゃったんだょね』

と何度も何度もすぐるの手を擦って温めた｡

自然に涙がこぼれた｡頭ではすぐるはもぅ生きてはいないんだと分かっても､心が受け入れなかった｡

何度も何度も…手を擦って､何度も何度も自分の頬にすぐるの手を当てた

いつも温かいすぐるの手は氷のように冷たかった

『やだ…やだょ…すぐる…ねぇ？いつもみたぃに頭ポンッてやってょ!!!まなが泣いてる時はいつもょしょしってしてるけたじゃん!!!今まな泣いてるょ？すぐるの魔法の手はどうしたの？目開けてょぉ～…うぅ』

泣き叫ぶまなの肩をおばちゃんが抱いた

『まなちゃん…この子は本当にまなちゃんを想っていたんだょ｡これねポケットに入ってたの｡きっとこれを買った帰りにすぐるは…』

おばちゃんは泣きながら震える手で差し出した