X'masの約束…

:すぐる

《久しぶり｡明日ね…すぐるに会いに行くょ｡やっと会ぃに行くから｡あやとまさきも一緒に｡また前みたぃに４人で楽しく話そうね》

送信はしなかった｡
結果は分かってたから…

そのまま眠れずにX'masの朝を迎えた｡

((ひどい顔…｡せっかく今日すぐるに会うのに…すぐるに笑われちゃうかも))

泣いて腫れた目を見て鏡に呟きながらも化粧をして､目一杯のオシャレをした｡

平日だけど学校に行く気はなぃ｡まさきはもう車の免許があり､まさきの車で行く事になってるのであやとまさきを待った

…ピンポ-ン…

((来た!!!))

玄関に急いだ｡
あれから思い出すのが嫌で避けていた２人の懐かしい姿｡久しぶりに会うまさきとあやかを見て涙が出た…すぐるを思い出して泣いたんじゃない｡最高の友達を避けてた自分に後悔して泣いた

『あっ…久しぶり｡まな会うなり泣かなぃでょぉ～…』

とあやかも泣いた

『あやごめんね…避けててごめんね…』

必死に謝った

あやかはうんうんと聞いてくれた｡やっと分かった｡また同じ様にあやかもまさきも失いたくない｡そう強く思った

『お二人さん♪元々おまえらに距離なんてねぇよ｡それよりすぐるが待ってんぞ』

とまさきが言った｡涙を拭き車に乗った

行く道の中ずっと外を見ていた｡あの日待ってた教会の横を通った時さすがに辛かった…｡あやかもすぐるも気を使って何も話しかけて来なかった｡

そして…すぐるが事故にあった交差点に行った｡花や飲み物､ＣＤやお菓子が沢山置かれていた｡その横にまなも花を置いて手を合わせる

((まなね…ここで何度も死のうって思ったんだよ？そしたらすぐるとずっと一緒にいれるかなって｡今思えばすぐるはそんな事絶対許さないよね…もう少し待っててね))

閉じた目から涙がにじみ出て合わせた手に落ちた｡

まなさんのぺｰｽで
頑張ｯて

応援してます

みぃさん
あおいさん

ほんとにありがとう

その後車に戻って､すぐるが眠るお墓まで向かった｡一睡もしてなかった上に泣きっぱなしで､いつの間にか車の中でうとうととしていた｡

冷たかった手が急に温かくなった気がした｡目を閉じていたはずなのに隣にすぐるが座ってまなの手を握り絞めてくれてる姿が見えた｡

((すぐる…？))

『すぐる!!!!』

声を上げて目を開けた

あやかがビクッとして驚いた顔で振り向いた

『まな…大丈夫？』

『あのねっ…何でもない…』

『もうすぐ着くよ』

『ぅん』

言ゎなかった｡
夢かもしれないから