X'masの約束…

その後車に戻って､すぐるが眠るお墓まで向かった｡一睡もしてなかった上に泣きっぱなしで､いつの間にか車の中でうとうととしていた｡

冷たかった手が急に温かくなった気がした｡目を閉じていたはずなのに隣にすぐるが座ってまなの手を握り絞めてくれてる姿が見えた｡

((すぐる…？))

『すぐる!!!!』

声を上げて目を開けた

あやかがビクッとして驚いた顔で振り向いた

『まな…大丈夫？』

『あのねっ…何でもない…』

『もうすぐ着くよ』

『ぅん』

言ゎなかった｡
夢かもしれないから

まなちゃんに…

みぃさん

ありがとう

この曲すごく好きです

車から下りて､三人で花と水を持ちすぐるの待つところまで歩ぃた｡一歩ずつすぐるに近づぃて行くにつれて少し苦しくなった｡その内に沢山の墓石が見えて来た｡

その真ん中らへんでまさきの足が止まり振り向いた｡

｢まな…ここにすぐるが眠ってるよ｣

まなは階段を上がった所で止まった｡まさきを見る目から少しずつすぐるの方へ目をずらす…｡分かってはぃたけど目の前にすると受け入れられなかった｡

｢…本当にこれがすぐる？｣

ここまでは覚えてる｡

幸せな夢を見ていた｡
すぐると教会でキスをする夢｡笑顔でまなの頭をポンポンとするすぐるの夢｡

目が覚めると白い天井が見えた｡

｢あれ…？｣

((自分の居場所が分からなぃ｡すぐるに会ぃに行ったはずなのに…))

周りを見ると､視界に心配そうな顔のお母さんや､まさき､あやか､すぐるのお母さんがいた｡

｢まな!!!気が付いたの!!?｣

お母さんが手を握り締めた

｢何で…？｣

何も理解出来ずに訪ねる

｢急に倒れて階段から落ちたの｡２･３段の階段だったから打撲くらいで済んで良かったけど…｣

とあやかが言った｡

((やっぱまな耐えらんなかったんだ…すぐるにひどい事したな…))

｢まなちゃん…すぐるに会いに来てくれてありがとう｡きっと喜んでると思う｡でも無理しないで…まなちゃんに何かあったらすぐるはもっと悲しむから｣

とおばちゃんは言った｡
ちょうどおばちゃんもお墓参りに来ていたので心配で来てくれたらしい