空に溶ける-手紙-

空に溶ける

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応援、励ましの言葉本当にありがとうございます。
今回は、美羽にもらった手紙を紹介しようと思います。

きゃー

がんばってください

あさんへ
ありがとうございます＾＾
頑張ります!

美羽の生前。

まだ美羽が失明する前の話。

仕事から帰ってきた僕に、
美羽は二枚の封筒を渡してきた。

"空へ"

"真ちゃんへ"

そう書かれていた。

急に差し出された手紙に
どう反応したらいいのか
分からずに美羽に問いかけた。

「なにこれ？」

「読んで？」

「今、読んでもいいの？」

「ダメ！美羽が寝てから
　こっそり読んでね」

「わかった笑
　空のは？」

「それは真ちゃんが
　持ってて。
　読んじゃダメだよ。」

「はーい笑」

手紙を大切にしまって
僕は美羽の側で
一日の出来事を話した。

仕事中も美羽のことで
頭がいっぱいで
仕事が手に付かないとか

ミスして上司に怒られたとか
そんな話。

くだらない話にも
美羽は微笑みながら
相槌をうってくれた。

「手握って？」

美羽が細く白い手を
僕に差し出す。

美羽の手を握り締めながら
僕はまた話始める。

この時からだろうか？

美羽の手を常に
握っているようになったのは。

美羽が眠りに付いて
僕はそっと部屋を出た。

その日は、仕事が
残っていたため、
自分のアパートに帰る事にした。

誰もいないリビングの
テーブルに敏樹さんに
置手紙を置いて
玄関を足早にでた。

歩きながら手紙の封筒を開けてみる。

"真ちゃんへ"

そう書かれた方を。

電灯の光を頼りに
文字を追った。

－･･･････－

最初の出だしを見て
僕は手紙をすぐに封筒に戻した。

呼吸が苦しくなった。
心臓がドクンドクンと
波打っている。

美羽･･･

"私、もうすぐ死んじゃうんだね"

正直･･･この手紙は
読みたくないと思った。

頑張ってください
(´∀｀)

殺那さんへ
マジ久しぶりですね＾＾
ありがとうございます！！

>>13

部屋に着いて

再び手紙を読み始めた。

-----------------------

真ちゃんへ

私、もうすぐ死んじゃうんだね。
体の中でカウントダウンが始まっているみたい。

あと一年･･･一ヶ月でもいいから長く生きたかったな。
もっともっと真ちゃんの側にいたいもん。

毎朝、真ちゃんのネクタイを締めて
Yシャツにアイロンをかけて
朝ご飯を作って
部屋の掃除して
夕方には買い物して
美味しいご飯を作って
アイス食べて
ベッドで真ちゃんの鼓動を感じながら
眠りたい。

ずっとずっと夢見てた
真ちゃんの奥さん。

夢のまま終わっちゃうのかな･･･

3週間後には、
私はもうこの世に存在していない。

でも一つだけ
楽しみがあるんだ。

私が死んだら
空に逢えるかもしれないね。
凄く凄く楽しみだよ。

空は私のこと恨んでいるかな？
私があの時、階段から落ちなかったら
空は死ななかったのに･･･

せめて空と一つになったまま
死にたかった。

真ちゃんの部屋に帰りたい･･･

また二人でアイス食べながら
ぴったり寄り添ってテレビ観たい。

それももう出来なくなるの？

いずれ失明するって
言われたけど
目が見えなくなっても
私は絶対に真ちゃんの顔を
忘れない。

絶対に忘れないよ。

真ちゃんの表情一つ一つ、
私の頭の中にインプットされてるもん。

私の19年間は、
きっと真ちゃんに
出会うために
与えられたものだね。

色んな試練を与えられたけど
どんな時も、真ちゃんは
私を大切にしてくれたし守ってくれた。
私は幸せです。

今、真ちゃんの近くにいられる喜び、
真ちゃんに気兼ねなく触れることの出来る喜び、
愛することの喜び、
たくさんの幸せを教えてくれて
本当にありがとう。

私が死ぬときは側にいてね？
手を握っていて。
私は最期の最期まで
真ちゃんを感じていたい。

真ちゃんに出会えて
本当に良かった。

生きてて良かった。

愛せて良かった。

この体が灰になっても
真ちゃんは私を愛してくれる？

その大きな手で
私の遺骨を拾ってくれる？

空を見上げて微笑んでくれる？

真ちゃんの大きな手も

背の高いところも

笑った顔も

優しいけどたまに
本気でキレるところも

私を抱きしめる力も

優しくキスしてくれるところも

頭を撫でてくれるところも

全部全部

大好きだよ。

私が死んでも
どうか悲観しないで。

寂しがらないで。

だって私は真ちゃんの側にいるもん。

真ちゃんに
新しい彼女が出来ても

奥さんが出来ても

子供が出来ても

真ちゃんが天に
召されるまで
見守っているから。

一年に一回だけでいい･･･

私の命日だけでも

私を思い出してくれればいいの

命日の日、
一日だけでいいから

私を思い出して

私を愛して？

ほんの一瞬でもいい･･･

私を愛してください。

また生まれ変わったら

空と

真ちゃんと

私、

三人で再会しようね。

約束だよ！
指切りげんまん！

私は空の上で空と
一緒に待ってるから。

･･･本当は死ぬのが恐い

もっと生きたいよ･･･

もっと側に来て

もっと私の手を

強く握って

愛してるって言って

真ちゃんと一緒に

生きていたかった。

真ちゃんをもっと

幸せにしたかった。

あと3週間。

私の側にいてください。

心から真ちゃんを
愛しています。

今まで本当にありがとう。

望月美羽

-----------------------

この手紙は今も
枕元に置いてある。

毎日毎日読み返して
何度も何度も
涙を流して
ぐちゃぐちゃになった
美羽からの手紙。

美羽が亡くなって

今日で半年･･･

強がってはいるけど

辛い･･･

美羽を失って

どう生きていいのか

今もまだ答えがでてこない。

"また来世で"

それなら

早く

早く

この世界に別れを告げて

美羽と空の下に

駆け出したい。

本気でそう考えていた。

でも

それじゃダメなんだ。

そんなんじゃ
美羽に笑われる。

「真ちゃんの弱虫ー」って。

近くに美羽がいる。

それに気が付いたのは

美羽が亡くなって

1ヶ月が経った頃。

友達に言ったら
笑われるだろう。

もしかしたら
怖がられるかもしれない。

でも美羽なんだ。

絶対に美羽なんだ。

毎週土曜日に僕は
美羽のお墓参りに行く。

美羽の好きなアイスを
お供え物に。

もちろん空にも。

水をかけて
花を新しいのにかえる。

目を瞑って
手を合わせ
いつものように
話しかけた。

－元気にしてるか？
　空！ちゃんとﾏﾏの
　言うこと聞いてるか？
　
　美羽･･･
　声が
　聞きてーよ･･･
　笑った顔が見たい。
　早く会いたい。　
　美羽･･･そっちに
　行ってもいい･･･？－

キィィィィィン･･･

決まって耳鳴りが始まる。

美羽が怒ってる時は
痛いくらいの耳鳴りで

いつもは心地いいとさえ
思える位の音。

－美羽･･･
　痛ぇよ･･笑－

僕はお墓の前で笑った。

－ごめん！もう言わないよ。－

－また来週来るからな。－

そう言って帰る準備をした。
耳鳴りはまだ続いている。

最後に必ず言う言葉は
もちろん

－また来世で－

頑張ってください。。。この話見て何回も泣きました↓愛の力すごいなぁ

お久しぶりです☆
覚えてらっしゃるかわかりませんが。
かくのつらかったと思いますが読ませていただきました

本当にありがとうございます
頑張ってください
応援してます

あげます
本当に素晴らしい!!愛てスゴィ

暫く放置してしまってｽﾐﾏｾﾝ↓
たくさん励ましの言葉ありがとうございます！！
メールを下さった方も本当に嬉しかったです(;_:)
本当にありがとうございます☆

最近、美羽の家に行った。

未だにそのままにしてある美羽の部屋。

美羽の寝ていたベッドの上に横になって目を瞑った。
美羽の笑顔が浮かんでくる。

「真ちゃん」って呼ばれた気がして何度も目を開けては辺りを見渡した。

でもそこに美羽がいるはずもなくて･･･
現実に戻される。

美羽の真似して枕を抱いてみた。

・・・・？

枕カバーの中になんか入ってる？

よくよく見てみると
紙のようなものが入っていた。

僕は枕のチャックを開けて
その紙を取り出した。

手紙だ･･･

あて先は書かれていない。

「・・・・？」

見ちゃいけないって思ったけれど気になって中を開けてみた。

誰に宛てたか分からない手紙だったけれど読んですぐに分かった。

唯子に宛てた手紙だった。

衝撃的過ぎた。

なんで唯子に？

離婚してから唯子と連絡は一度しか取っていない。
それも荷物をいつ取りに行くとかそんな話だった。

更新されてる!!
頑張ってください

あげます

更新楽しみに待ってます(>_<)

あげー
　 _ 　　∩
(　゜∀゜)彡
　　　⊂彡

みなさん本当にありがとうございます(;_:)
凄く励まされます！！
もう少ししたら更新しますね☆＾＾

楽しみにしてます(^ω^)ﾉ

まだぁ(・Д・｀)？

催促すんな、主も忙しいんだから黙って待ってろ。

おーそーいー(＞Д＜)

私わ父親の不倫で家族がぐちｬぐちｬになｯて
私の小さいころからの夢も叶わなｯて
正直人生めちｬくちｬにされたと思ｯてます
胃に穴開いたし拒食症にもなりました
今でもほんとに辛いし
この小説すごく人気だから読んでみようと思ｯて
すぐに不倫の話ｯてわかｯて
それでも読みすすめたけどやｯぱり、生理的に受け付けないというか
感想スレ書き込めないのでここに書いてすみませんでした
すごく人気のある小説だからすきな人わたくさんいると思います
けど私のようにほんとに嫌だと思う人間もいて
これわ批判でわなく読んだ上でのひとつの“感想”なので書きました

てかちゃんと最後まで読んだ??
この二人がどんな人生歩いているかﾁｬﾝﾄ読めや!!

主ｻﾝがどんな気持ちで書いたか分かれよ

シラケること書くなよ

>>63うざい、黙って待てや

>>64全て人のせぇにして『自分は可哀想』って言ってるよぉにしか聞こえない。

親がいなきゃ叶わない夢？努力したの？

被害妄想で拒食症になったんだと思うよ

『本当にやりたい事』なら何があっても絶対叶えると思うけど

自分の弱さを人のせぇにしてれば楽でいいよね

書くなって！主さんの応援してるなら黙ってまとうぜ！俺も誰か邪魔せんかぎりは書かんから

>>64
お前の話聞いてないから

今日いっきに読ませていただきました。m(_ _)m
真一さん書くのもまだ辛いでしょうに…(ρ_;)
感動をありがとうございました。
また更新されるの待ってます☆彡

あげ(^ω^)ﾉ
楽しみに待ってます(´;ω;`)ﾌﾞﾜｯ

がんばってくださいネ

前の読みました。
んでめっちゃ泣きました。スゴィよかったです。
続き楽しみにしてます

頑張って下さい

楽しみにしていますヾ(o゜ω゜o)ノ゛

あげ～い(^ω^)ﾉ

楽しみにしてます(´^ω^`)

涙がとまらない・・・待ってます

最初の小説読みました

ほんとにほんとに辛かったと思います…命の大切さ・愛する人・ほんとに大きな存在とあらためて実感させられました…真一さんゎすごく綺麗な人だと思います…私ゎ過去にいろいろあって人を信用することができません…真一さんみたいな人が現れたらきっときっと人を信じれる気がしました…真一サンの頑張りがすごく伝わりました…涙が止まらなくなるくらい…
これからも応援してるので頑張ってください。
ペースお借りしてすいません！

あげます(

･3从

昨日夜中に読みました!!!凄く泣けた
始めゎ不倫関係
そんな美羽さﾝの事
好きやったら離婚
しぃひんのみたいな
気持ちで見てた
ヶド最後ゎ凄い
良かった
本間にィィ話
ありがとうございます

泣けた
読んでない人本当に読んだ方がいい

失恋とか受験の失敗
それで悩んでる自分がどんなに小さいことなのか分かった

なﾝで書かないﾝ？
忙しいかもしﾝないｹﾄﾞ
頑張ｯてください
応援してます

みなさん
本当に申し訳ありません。
暫く放置してしまいました･･･
メールを下さった方にも
なかなかお返事できなくて
すみませんでした↓
今、仕事の方がめちゃくちゃに忙しくて
休みもまともに取れない状態で
久々にここにきたら
たくさんの人のメッセージが
書き込まれていて本当に嬉しかったです。
私事で申し訳ないのですが
もう暫く、仕事の方が落ち着くまで
待っていただけないでしょうか･･･
本当にすみません！！！
みなさん、本当に感謝の気持ちでｲｯﾊﾟｲです！！！
ありがとうございました。

良かった～(´;ω;`)
もう書いてもらえないかと思ってました…｡
更新楽しみにしてるんで､お仕事頑張ってください(^ω^)

待ってます♪ヾ(｡・ω・｡)ﾉﾞ

久しぶリﾃﾞｽ

覚えてるかな？
仕事頑張ｯて下さい

待ってますね

こちらの事は気にせず真一さんのﾍﾟｰｽで書いていって下さいね

応援してます

　/n￣ヽ
∠)_ﾟ　/､∧∧　ｱｹﾞ
　 /　/ (･ω･)
　(　　￣∪∪￣)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

頑張って下さい

+ﾟ

みなさん本当にすみません↓
温かい言葉大変嬉しく思います；；
少し更新したいとおもいます！！
本当にありがとうございます！！

>>53
唯子に宛てた手紙の内容はあまりにも衝撃的過ぎた。

手紙を読んだ後、すぐに唯子に電話した。

「もしもし？」

「･･･唯子？急に悪いんだけど渡したいものがある。」

「は？何？」

「唯子、美羽と連絡とってたの？」

「･･･取ってたよ。会った事もあるし」

「会った事あんの？何で？何の為に？」

「真一が思ってるようなことは何もしてないよ。
普通に話しただけ。てか仲良いし笑」

「まず分かった。明日仕事終わってから会おう。」

「分かった。」

頭がスーッと冷えていくのが分かった。
どうして唯子が美羽に会う必要があったのだろうか。

仲が良いって言ってたけど
そんなこと有り得ないだろって思った。

次の日。

俺達は居酒屋で待ち合わせした。

とりあえず、ビールで乾杯して
唯子に美羽の手紙を渡した。

「これ･･･美羽の手紙。」

「うん･･･。今、読んでもいい？」

「読んであげて」

唯子は読みながら微笑んでた。
読み終わった後、唯子は目に涙をためて言った。

「美羽ちゃんは亡くなったの？」

「うん。去年の7月の末に。」

「そっか･･･」

「私達が離婚したあと、美羽ちゃんにメールを送ったんだ。真一の携帯からアドレス調べてね笑」

屈託なく笑いながら唯子が言った。
でも目には涙を浮かべてた。

「元旦那の不倫相手と会うなんてさ、普通だったら怒りと嫉妬とか感じるもんだと思ってた。だけどさー全然感じないんだよね笑。それは真一に愛が無くなったって言うのも大きいと思うんだけど笑」

美羽と唯子の意外な関係。
美羽もあんまり会いたいって相手ではないと思ってた。

でも唯子への手紙に

"唯子さんと会えてよかったです。
たくさん傷つけてごめんなさい･･･。
こんな私に優しくしてくれて嬉しかったです。
幸せになってください。"

って書いてあった。