空に溶ける-手紙-

私の19年間は、
きっと真ちゃんに
出会うために
与えられたものだね。

色んな試練を与えられたけど
どんな時も、真ちゃんは
私を大切にしてくれたし守ってくれた。
私は幸せです。

今、真ちゃんの近くにいられる喜び、
真ちゃんに気兼ねなく触れることの出来る喜び、
愛することの喜び、
たくさんの幸せを教えてくれて
本当にありがとう。

私が死ぬときは側にいてね？
手を握っていて。
私は最期の最期まで
真ちゃんを感じていたい。

真ちゃんに出会えて
本当に良かった。

生きてて良かった。

愛せて良かった。

この体が灰になっても
真ちゃんは私を愛してくれる？

その大きな手で
私の遺骨を拾ってくれる？

空を見上げて微笑んでくれる？

真ちゃんの大きな手も

背の高いところも

笑った顔も

優しいけどたまに
本気でキレるところも

私を抱きしめる力も

優しくキスしてくれるところも

頭を撫でてくれるところも

全部全部

大好きだよ。

私が死んでも
どうか悲観しないで。

寂しがらないで。

だって私は真ちゃんの側にいるもん。

真ちゃんに
新しい彼女が出来ても

奥さんが出来ても

子供が出来ても

真ちゃんが天に
召されるまで
見守っているから。

一年に一回だけでいい･･･

私の命日だけでも

私を思い出してくれればいいの

命日の日、
一日だけでいいから

私を思い出して

私を愛して？

ほんの一瞬でもいい･･･

私を愛してください。

また生まれ変わったら

空と

真ちゃんと

私、

三人で再会しようね。

約束だよ！
指切りげんまん！

私は空の上で空と
一緒に待ってるから。

･･･本当は死ぬのが恐い

もっと生きたいよ･･･

もっと側に来て

もっと私の手を

強く握って

愛してるって言って

真ちゃんと一緒に

生きていたかった。

真ちゃんをもっと

幸せにしたかった。

あと3週間。

私の側にいてください。

心から真ちゃんを
愛しています。

今まで本当にありがとう。

望月美羽

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この手紙は今も
枕元に置いてある。

毎日毎日読み返して
何度も何度も
涙を流して
ぐちゃぐちゃになった
美羽からの手紙。