〇ニ番目の四季〇
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#562 [ゆり]
うちら浮気がどーのって話しだったはず。

でもお互い口にしないのは
きっと
信じるって決めてるからだよね。


今までに焼き付いた光景は
これから先も
消えないと思う。

傷は何度も
痛むと思う。

でもその痛み以上の
満たされる幸せが
二人なら絶対に見れる。

だから絶対
乗り越えていくよ。
 

⏰:06/06/18 00:51 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#563 [ゆり]
カラララ…

「お邪魔しま〜す…」

「はよ座れ〜
洗ったるから」

「はーい」

隼人はあたしの指先まで丁寧に洗って
髪も洗ってくれた。

「はいオッケ!」

「ありがとうございま〜す!」

「ちゃんと拭けよ」

「はーい!」
 
 

⏰:06/06/18 00:54 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#564 [ゆり]
隼人は自分の髪を洗い始めた。


「ねぇ、このバスタオル使っていい?」

お風呂場を覗くと
ベジータがいた。

前一緒にお風呂入った時
見せてくれたヘアースタイル。
 

⏰:06/06/18 00:56 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#565 [ゆり]
「あんた素でその洗い方なんだ(笑」

「普通じゃね?」

「いや…髪立てるだけならまだしも
前髪Mにする意味がわからん」

「意味なんて求めるなよッ☆」

「うわッキモッ!
ベジータがウインクした!」

扉を閉めると隼人がいじける声がして
また笑った。
 

⏰:06/06/18 00:57 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#566 [ゆり]
そうだね。

全てに意味を求めちゃダメだよね。

なんでとか
どうしてとか
説明できるような
簡単な気持ちじゃない。

あたしは隼人が好きで
意味なんてなくて

ただ好きなんだから。 

⏰:06/06/18 00:58 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#567 [ゆり]
ジャージを借りて
部屋にいると
隼人がペットボトルを持って入ってきた。

「あちー!
ゆり烏龍茶でいい?」

「うん!ありがと☆」

隼人はあたしの隣に座って
やっぱりコーラを飲んでた。

その変わらない姿や横顔が
愛しくて
また抱きついた。
 

⏰:06/06/18 01:00 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#568 [ゆり]
「危ねッ…どーした?」

「隼人〜…」

「珍しいじゃん、
ゆりがこんなくっついてくるなんて(笑」

「だってあたしクールビューティだもん」

「なんだよそれ(笑」

笑いながら
髪を撫でてくれた。
 

⏰:06/06/18 01:01 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#569 [ゆり]
「俺等がさぁ付き合った日も
今日みたいな雨だったよな」

「うん…」

「思〜い出は〜いつの日も〜雨〜♪」

「下手っぴ」

「えっ
100パー桑田佳祐じゃん!」

「そだね(笑」

強く抱き合った。
それだけで
隼人の気持ちが伝わってくる。
 

⏰:06/06/18 01:02 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#570 [ゆり]
「…愛だね」

「ん?」

「あたし隼人の事
愛してるよ」


「……えッ!?」

「きゃー!!恥ずかしいー!!」

「お、俺も!ゆりの事愛してるよ!!」

「やぁだー!!キモいー!!」

「なんでだよッ!笑」
 

⏰:06/06/18 01:03 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#571 [ゆり]
愛してるなんて
今まで誰にも言った事なかった。

そんな大それた事言えるほど
自分の気持ちに自信がなかったから。


でもね隼人

隼人と
春に出会って
夏に笑って
秋に喧嘩して
冬に信じ合って

季節が変わる度に
街の色も景色も変わったけど

気持ちだけは
変わらなかったんだよ。
 

⏰:06/06/18 01:06 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


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