〇ニ番目の四季〇
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#86 [ゆり]
ご飯をご馳走になって、
いつの間にか夜の10時を回っていた。


だいたいいつもこれくらいに高橋さんから連絡がくる。


「…あたしそろそろ帰るわ〜」

「え、泊まってかないの?」

マイが心配そうな顔で聞く。

「…」

こんな時にまであたしは
まだどっかで高橋さんが来てくれる事を期待してる。

馬鹿だな。

⏰:06/05/28 19:36 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#87 [ゆり]
「ん〜今日はいっぱい愚痴ってすっきりしたし大丈夫♪ありがとね!」

「そっか〜気をつけて帰りなよ〜!」

「近いし大丈夫だよ♪じゃあね☆」


こうしてあたしは家に帰った。

時計の針は10時半を指していた。

  

⏰:06/05/28 19:38 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#88 [ゆり]
(あと1時間半か…)

クリスマスに会いたい。

声だけでも聞きたい。

祈る様に
鳴るはずのない携帯をにぎりしめていた。

無常に時間は過ぎていく。

 

⏰:06/05/28 19:40 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#89 [ゆり]
11時半

ピリリリリ〜

「!!」

携帯を開くと
着信:
高橋さん。

涙が溢れた。

ピッ

「…もしもし…」

「あ、ゆりちゃん?あと15分くらいで着くから!」

(…ほんと自分勝手。
でも好き。
会いたい。)

⏰:06/05/28 19:42 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#90 [ゆり]
電話を切ったあたしは
待ち切れずマンションの前で高橋さんを待った。

冷たい風と白い息が鼓動を早くした。


見慣れたヘッドライト。

あたしは車まで走った。

ドアをノックして
乗り込んだ瞬間おもいっきり抱きしめられた。

「…!?」

「ゆりちゃーん」

⏰:06/05/28 19:45 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#91 [ゆり]
「…?苦し…どうしたの?」

「会いたかった」


…言葉が出なかった。

高橋さんがこんな風に言ってくれたのは初めてだった。

しばらく抱き締められた後、体を離した。


「イヴとクリスマス楽しかったですかぁ?」

二日分の辛さのお返しに、いじわるく聞いてやった。
あたし可愛いげないから。 

⏰:06/05/28 19:47 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#92 [ゆり]
「あんまり…ゆりちゃんの事ばっか考えてたから、
や、まじで。」

少し恥ずかしそうに高橋さんは言った。


高橋さんはクールでかっこよくて
大人だと思ってたけど、
実際めちゃくちゃ自己チューでわがままで
照れ屋な人だった。

だからこそ気持ちを言葉にしてくれたのが
胸に響いた。

⏰:06/05/28 19:49 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#93 [ゆり]
「そっかーあたしに夢中だね♪笑」

照れ屋な高橋さんの為に茶化して返す。

「ほんとだよ〜やばいなぁ…笑」


そう言ってエンジンをかけた。


車でイルミネーションのトンネルを潜って

ツリーを見て

26日にかかったあたし達のクリスマスは終わった。

⏰:06/05/28 19:50 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#94 [ゆり]
疲れてたはずなのに
会いに来てくれた。

恥ずかしそうに伝えてくれた。

抱きしめてキスしてくれた。

とてもとても幸せだった。


冬が過ぎて
春がきて、
あたしは高校3年になった。
 

⏰:06/05/28 19:53 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#95 [まにャ]
ゆリさ〜ン!
そうですよね〜
愛せる人に出会えたコトが素晴ら∪いですよね(*∩∀∩)

あた∪、ゆリサン・隼人サンを見たこともないけど、2人が好きです(*≧∪≦)
応援∪たくなる!

ゆリサンも隼人サンもツライ思いいっぱい∪てきたと思うけど…これカラも2人で支えあって頑張って下さいね!
これカラも陰ながらであリますが、応援∪てますね!
そンぢゃあ…この話∪が完結∪たときまた感想させてもらいます!ファイト〜

⏰:06/05/28 19:55 📱:W32H 🆔:C3rmoVpg


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