〇ニ番目の四季〇
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#260 [ゆり]
「おはよ〜♪」
「おはよ♪
朝からずいぶんご機嫌ですね☆」
あたしはこの瞬間から嫌な予感はあったんだ。
やたら髪はバッチリセットされてるし
香水はクロームだし。
お兄臭ムンムン。
(こりゃなんかやらかすな)
そう思いながら二人で学校に行った。
:06/06/02 17:35 :V703SH :Zfxg/uXs
#261 [ゆり]
午後の講義も終えて
夕方の6時から
新歓開始。
あたしは友達に「また後でね〜」と言って
隼人と会場まで向かった。
入口では4年の先輩が費用を集めてた。
「1年以外は3500円ね〜」
(高ッ!!食べ放題行けるじゃん)
そう思いながら財布から4000円を出した。
:06/06/02 17:43 :V703SH :Zfxg/uXs
#262 [ゆり]
「あッCHANELの財布かわい〜♪ ハイッお釣り500円ね〜♪」
その時なぁんか嫌な気分になった。
後で聞いたんだけど
この先輩、隼人がお気に入りだったんだって。
あたし宣戦布告されてたっぽい。
:06/06/02 17:53 :V703SH :Zfxg/uXs
#263 [ゆり]
なんも気付かないあたしは
愛想笑いで交わして
店に入った。
店は座敷で、10人ずつくらい仕切られてる所だった。
「ゆりちゃ〜ん!!こっちこっち☆」
遠くから友達が呼ぶ。
あたしは隼人に
「ごめん、ちょっと行くね!」
そう言って友達の所に座った。
:06/06/02 17:57 :V703SH :Zfxg/uXs
#264 [ゆり]
いつも隼人と一緒にいるから
友達と飲むのも久しぶり。
「今日は隼人クンじゃなくて、うちらと飲んでよね〜!」
「わぁかってるよ(笑」
あたしは友達に両端を固められて
軽い監禁状態だった。
:06/06/02 18:02 :V703SH :Zfxg/uXs
#265 [ゆり]
横には友達、
前にはカッコイイって騒がれてた
一年男子が数人がいた。
「先輩ってあのギャル男っぽい先輩と長いんすか〜?」
「ん〜もうすぐ1年だよ〜」
「長いっすねー!いいな〜」
「てか付き合ってんの知ってるんだ?笑」
「だって先輩達目立ちますもん(笑」
:06/06/02 18:06 :V703SH :Zfxg/uXs
#266 [ゆり]
そんな会話をしながら、
あたしはカクテルを飲んでた。
隼人はどこかな?
とか気にしながら。
「先輩〜」
いつの間にか隣には
一年ナンバーワンボーイが。
爽やか系。
色が黒い隼人に見慣れてたから
なんか新鮮だった。
「なに?」
:06/06/02 18:18 :V703SH :Zfxg/uXs
#267 [ゆり]
「メアドとか聞いたらヤバイっすか?」
「ん〜ヤバイっすね(笑」
「えー!!彼氏厳しいんですか?」
「厳しいってか、泣いちゃう(笑」
あたしはただ単純に
隼人が嫌がるだろう事はしたくなかった。
爽やかな顔して以外にしつこかったから
「ちょっとトイレ〜」
そう言って席を立った。
:06/06/02 18:23 :V703SH :Zfxg/uXs
#268 [ゆり]
あたしは素足でペタペタ歩いてトイレに向かった。
そこで見たのが
隼人と4年の先輩だった。
(うわッ)
あたしは見ちゃいけないものを見てしまった、
そんな感じでまだ多少余裕はあった。
:06/06/02 18:27 :V703SH :Zfxg/uXs
#269 [ゆり]
「隼人くん〜ケー番教えてよ〜♪」
「やー…」
「就活とかの相談乗るしさ♪いーぢゃん♪」
「ん〜じゃあコレ」
そう言って隼人は携帯を開き
先輩に渡した。
あたしのさっきまでの余裕は
木っ端みじんになった。
前に進めばいいのか
戻ればいいのか
分からない。
:06/06/02 18:33 :V703SH :Zfxg/uXs
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