〇ニ番目の四季〇
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#30 []
ハィ
読みますよ
ゅりサン大好きなんで応援してます
 

⏰:06/05/28 13:52 📱:P901i 🆔:KSlQnq2Y


#31 [ゆり]
「お、来たな☆」

(…笑顔が眩しいっす。)

「お邪魔しまーす…」

遠慮気味に乗り込む。

「ごめんね夜中に〜」

「あ、いえ眠くないし大丈夫ですッ」

高橋さんがにこっと笑ったと思ったら急に出発。

あたしは慌ててシートベルトを締めながら聞いた。

「どこ行くんですか??」

⏰:06/05/28 13:53 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#32 [ゆり]
車内には高橋さんが好きな歌。


今もあの歌を聴くと鮮明に思い出すよ。


この夜からだよね、
何かが壊れて
何かが始まったのは。
  

⏰:06/05/28 13:54 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#33 [ゆり]
車はだんだん山道を登ってゆく。

「うわ〜暗ッ大丈夫なの?」

不安そうなあたしに
「怖い?」
と高橋さんは楽しそうに聞く。


だいたい友達の前では姐御キャラなあたしだけど、
高橋さんの前では子供キャラ。

それがとても新鮮で、
とても嬉しかったんだ。
  

⏰:06/05/28 14:03 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#34 [ゆり]
「楽しんでるでしょ!!」

「あはは怒ってる(笑)
はい、到着〜♪」


ジャリの駐車場に車を停めて
高橋さんはさっさと外に出てしまった。

あたしはここがどこなのか車内でキョロキョロ。
  

⏰:06/05/28 14:05 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#35 [ゆり]
ガチャッ

助手席のドアが開いた。

「ほら、着きましたよお姫様」

笑いながら高橋さんが手を差し出す。

あたしは内心ドキドキだったけど、
悟られるのがなんか悔しくて平然と手を重ねた。
  

⏰:06/05/28 14:12 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#36 [ゆり]
「ありがと、じいや♪」

「えっ王子様じゃないの?笑」


車を降りるとヒールが砂利に埋もれる。

自然に手を繋いでいた。


少し先を歩く高橋さんの
背中と足元だけ見て必死に着いていった。
  

⏰:06/05/28 14:13 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#37 [ゆり]
しばらく歩くと高橋さんの足が止まった。


「ゆりちゃん見てみ」


その声で顔を上げると
めちゃくちゃ綺麗な夜景!

あんなの見たの初めてだった。

「うわーッッッすごいッッ!!!」

あたしは興奮して前に出た。

丘の上から果てしなく続く光りが本当に宝石箱みたいだ。
  

⏰:06/05/28 14:16 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#38 [ゆり]
きゃーきゃー言ってるあたしを見て

「ほんとにキラキラ好きなんだね」
と高橋さんが笑った。

今日携帯を見てキラキラの話しをしたっけ、

覚えててくれたんだ…って妙に恥ずかしくなって
あたしはずっと夜景を見てた。
  

⏰:06/05/28 14:19 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#39 [ゆり]
高橋さんは少し後ろにあるベンチに腰かけて煙草に火を付けた。


煙草の匂いが夏の風に混じって胸が苦しくなった。


(やばいな…本当に好きになっちゃいそう)
   

⏰:06/05/28 14:20 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


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