〇ニ番目の四季〇
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#497 [ゆり]
隼人からの不在着信が
たくさんあった。
「隼人…」
あたしは必死でボタンを押して
隼人に電話をかけた。
プルル…
「ゆり?!」
ワンコールで出てくれた。
いつもと同じ
あたしを心配する声。
涙が溢れた。
:06/06/14 17:55
:V703SH
:uwhDiWoo
#498 [ゆり]
「ぅ〜…はやと〜…」
ホームの端っこで
人目も気にせず泣いてた。
「どーした!?大丈夫か?!今どこ!?」
「わかんないよ〜!泣」
「ゆり!落ち着いて、近くになんかない?」
「電車ー!電車があるー!泣」
「駅?なんて駅?!」
:06/06/14 17:59
:V703SH
:uwhDiWoo
#499 [ゆり]
あたしはキョロキョロして駅名を探し
隼人に伝えた。
「今から行くから待ってて!声かけられても付いてくなよ!」
「うっん…」
「ゆり大丈夫だから、な?」
「うん…」
携帯を閉じて
涙を拭いて
ホームの椅子に座った。
:06/06/14 18:02
:V703SH
:uwhDiWoo
#500 [ゆり]
隼人はいつも
あたしの名前をたくさん呼んでくれる。
可愛いものがあったら
「ゆり、あれ可愛くない?」
って教えてくれるし
励ましてくれる時も
呆れてる時も
怒ってる時も
喜んでる時も
いつも言葉の前に
ゆりって付けてくれる。
それがいつも
とても嬉しかった。
:06/06/14 18:09
:V703SH
:uwhDiWoo
#501 [ゆり]
あたしも毎日
馬鹿みたいに
隼人隼人って
言ってた。
気まぐれで
好きだったネイルチップ作りもすぐに飽きて
ダイエットも速攻終わっちゃって
そんな自分が
毎日求めたのは
隼人だけだった。
:06/06/14 18:14
:V703SH
:uwhDiWoo
#502 [ゆり]
やっぱり気持ちは変えられない。
苦しくて
どうしようもないけど
好きでいたい。
「隼人…」
俯いて
また溢れそうな涙を堪えながら
携帯を握っていた。
「ゆり!!」
恥ずかしいくらい
大きい隼人の声。
やっぱり泣いてしまった。
:06/06/14 18:18
:V703SH
:uwhDiWoo
#503 [ゆり]
隼人が息を上げながら
あたしの隣に座った。
「ゆり!どーした!?」
「みんなにあたしがゆりってバレるじゃん〜」
あたしは意味不明な事を言いながら泣いてた。
「あ、声でかかった?ごめんごめん(笑」
隼人が笑って
手を握ってくれた。
気持ちが落ち着いてきたのが自分で分かった。
:06/06/14 18:22
:V703SH
:uwhDiWoo
#504 [ゆり]
落ち着くと同時に
頭に浮かんだ。
慶太のコトと
あの子のコト。
何から話したらいいのか
わかんなかった。
「ゆり…ごめんな」
「え?」
隼人の方を見ると
俯いてた。
手を握る力が強くなった。
:06/06/14 18:26
:V703SH
:uwhDiWoo
#505 [ゆり]
「…浮気…?」
あたしはボーッとした声で聞いた。
「浮気はしてねーけど…
俺学校行かんかったから心配しただろ?」
またあの光景が蘇る。
頭痛い。
:06/06/14 18:30
:V703SH
:uwhDiWoo
#506 [ゆり]
「浮気したんでしょ?…」
下を向いたまま聞く。
「なんもしてないよ?
あいつ妊娠したらしんだけど
男に逃げられたって泣き出して…」
「…いい、聞きたくない」
「…ごめん」
あたしは握られてる手を離して
歩き出した。
:06/06/14 18:34
:V703SH
:uwhDiWoo
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