〇ニ番目の四季〇
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#525 [ゆり]
振り払おうとしても
慶太は何も言わなくて
だけど後ろ姿が
少し怒ってる様に感じた。
「もーやだぁ…」
歩くスピードは上がって
よくわからないまま
違う乗り場に行って
電車に乗った。
:06/06/15 21:00 :V703SH :qO6SEqHA
#526 [ゆり]
人がいっぱい乗ってたのに
あたしは下を向いて泣いてた。
慶太は手を離さなかった。
着いたらしく
また手を引かれ電車を降りた。
慶太があたしの定期を出して乗り越し精算をして
切符を渡してきた。
:06/06/15 21:03 :V703SH :qO6SEqHA
#527 [ゆり]
受け取って
改札を抜けた。
外は真っ暗だった。
早足で着いた先は
慶太のアパートだった。
あたしはまだ泣いていた。
涙はいつまで出てくるんだろう。
:06/06/15 21:09 :V703SH :qO6SEqHA
#528 [ゆり]
慶太は無言で鍵を開けて
手を引いて部屋に入った。
しまってないカーテンから
月明かりだけが部屋を照らしていた。
電気も付けずに
あたしをベットに押し倒した。
:06/06/15 21:12 :V703SH :qO6SEqHA
#529 [ゆり]
涙は出たまま
頭もボーっとしてる。
少し息の上がったあたしの唇に
慶太の唇が触れた。
ふわふわの布団と
優しい月明かりと
慶太の熱いくらいの体温が
冷え切ったあたしに染み渡った。
:06/06/15 21:17 :V703SH :qO6SEqHA
#530 [ゆり]
慶太は身体には触れずに
指を絡ませて
唇だけを重ね続けた。
涙は止まらなかった。
こんな
あたしの弱さで
慶太も
隼人も
傷付けてるんだ。
:06/06/15 21:22 :V703SH :qO6SEqHA
#531 [我輩は匿名である]
:06/06/17 00:58 :P902i :fkzr0o1I
#532 [ひLI]
忙しLIンカナ??
自分のぺースで
無理せず_
゙してね
:06/06/17 20:34 :N901iC :dZ5O/n/E
#533 [ゆり]
ありがとうデスッ☆
遅くなってほんとごめんなさいッ(>_<)
書き上げるのでよかったら読んで下さいね☆
:06/06/17 23:54 :V703SH :34icdEBA
#534 [ゆり]
慶太は突然体を離して
ベットに座った。
「ごめん…」
「…」
あたしは天井を見たまま
ボーッとしていた。
「無理矢理奪っても…
先輩苦しむだけだよね…」
「…」
自分の指先で唇に触れてみた。
隼人の温もりが
また遠くなった
そんな気がした。
:06/06/17 23:55 :V703SH :34icdEBA
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