〇ニ番目の四季〇
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#565 [ゆり]
「あんた素でその洗い方なんだ(笑」
「普通じゃね?」
「いや…髪立てるだけならまだしも
前髪Mにする意味がわからん」
「意味なんて求めるなよッ☆」
「うわッキモッ!
ベジータがウインクした!」
扉を閉めると隼人がいじける声がして
また笑った。
:06/06/18 00:57 :V703SH :ThLyQD2Q
#566 [ゆり]
そうだね。
全てに意味を求めちゃダメだよね。
なんでとか
どうしてとか
説明できるような
簡単な気持ちじゃない。
あたしは隼人が好きで
意味なんてなくて
ただ好きなんだから。
:06/06/18 00:58 :V703SH :ThLyQD2Q
#567 [ゆり]
ジャージを借りて
部屋にいると
隼人がペットボトルを持って入ってきた。
「あちー!
ゆり烏龍茶でいい?」
「うん!ありがと☆」
隼人はあたしの隣に座って
やっぱりコーラを飲んでた。
その変わらない姿や横顔が
愛しくて
また抱きついた。
:06/06/18 01:00 :V703SH :ThLyQD2Q
#568 [ゆり]
「危ねッ…どーした?」
「隼人〜…」
「珍しいじゃん、
ゆりがこんなくっついてくるなんて(笑」
「だってあたしクールビューティだもん」
「なんだよそれ(笑」
笑いながら
髪を撫でてくれた。
:06/06/18 01:01 :V703SH :ThLyQD2Q
#569 [ゆり]
「俺等がさぁ付き合った日も
今日みたいな雨だったよな」
「うん…」
「思〜い出は〜いつの日も〜雨〜♪」
「下手っぴ」
「えっ
100パー桑田佳祐じゃん!」
「そだね(笑」
強く抱き合った。
それだけで
隼人の気持ちが伝わってくる。
:06/06/18 01:02 :V703SH :ThLyQD2Q
#570 [ゆり]
「…愛だね」
「ん?」
「あたし隼人の事
愛してるよ」
「……えッ!?」
「きゃー!!恥ずかしいー!!」
「お、俺も!ゆりの事愛してるよ!!」
「やぁだー!!キモいー!!」
「なんでだよッ!笑」
:06/06/18 01:03 :V703SH :ThLyQD2Q
#571 [ゆり]
愛してるなんて
今まで誰にも言った事なかった。
そんな大それた事言えるほど
自分の気持ちに自信がなかったから。
でもね隼人
隼人と
春に出会って
夏に笑って
秋に喧嘩して
冬に信じ合って
季節が変わる度に
街の色も景色も変わったけど
気持ちだけは
変わらなかったんだよ。
:06/06/18 01:06 :V703SH :ThLyQD2Q
#572 [ゆり]
例えば永遠とか
ずっととか
形のないものが
あたしは嫌いだったんだけど
形ないからこそ
信じて
願い続けられるのかもしれないね。
あたしは昔も今も
隼人とならずっと…って
思ってる。
:06/06/18 01:07 :V703SH :ThLyQD2Q
#573 [ゆり]
腕枕をしながら
隼人が言った。
「ゆり〜」
「なぁに?」
「前も言ったけど
俺生まれ変わっても
絶対またお前の事好きになるよ」
:06/06/18 01:08 :V703SH :ThLyQD2Q
#574 [ゆり]
「…あたしも(笑」
嬉しくて
幸せでたまんなかった。
「まじ結婚しような!
俺頑張って金持ちになるから!」
今まで結婚の話しになるたび
お金持ちじゃなきゃやだ。とか言って
隼人を困らせてたっけ。笑
:06/06/18 01:10 :V703SH :ThLyQD2Q
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