〇ニ番目の四季〇
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#566 [ゆり]
そうだね。

全てに意味を求めちゃダメだよね。

なんでとか
どうしてとか
説明できるような
簡単な気持ちじゃない。

あたしは隼人が好きで
意味なんてなくて

ただ好きなんだから。 

⏰:06/06/18 00:58 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#567 [ゆり]
ジャージを借りて
部屋にいると
隼人がペットボトルを持って入ってきた。

「あちー!
ゆり烏龍茶でいい?」

「うん!ありがと☆」

隼人はあたしの隣に座って
やっぱりコーラを飲んでた。

その変わらない姿や横顔が
愛しくて
また抱きついた。
 

⏰:06/06/18 01:00 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#568 [ゆり]
「危ねッ…どーした?」

「隼人〜…」

「珍しいじゃん、
ゆりがこんなくっついてくるなんて(笑」

「だってあたしクールビューティだもん」

「なんだよそれ(笑」

笑いながら
髪を撫でてくれた。
 

⏰:06/06/18 01:01 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#569 [ゆり]
「俺等がさぁ付き合った日も
今日みたいな雨だったよな」

「うん…」

「思〜い出は〜いつの日も〜雨〜♪」

「下手っぴ」

「えっ
100パー桑田佳祐じゃん!」

「そだね(笑」

強く抱き合った。
それだけで
隼人の気持ちが伝わってくる。
 

⏰:06/06/18 01:02 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#570 [ゆり]
「…愛だね」

「ん?」

「あたし隼人の事
愛してるよ」


「……えッ!?」

「きゃー!!恥ずかしいー!!」

「お、俺も!ゆりの事愛してるよ!!」

「やぁだー!!キモいー!!」

「なんでだよッ!笑」
 

⏰:06/06/18 01:03 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#571 [ゆり]
愛してるなんて
今まで誰にも言った事なかった。

そんな大それた事言えるほど
自分の気持ちに自信がなかったから。


でもね隼人

隼人と
春に出会って
夏に笑って
秋に喧嘩して
冬に信じ合って

季節が変わる度に
街の色も景色も変わったけど

気持ちだけは
変わらなかったんだよ。
 

⏰:06/06/18 01:06 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#572 [ゆり]
例えば永遠とか
ずっととか

形のないものが
あたしは嫌いだったんだけど

形ないからこそ

信じて
願い続けられるのかもしれないね。

あたしは昔も今も
隼人とならずっと…って
思ってる。
 

⏰:06/06/18 01:07 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#573 [ゆり]
腕枕をしながら
隼人が言った。

「ゆり〜」

「なぁに?」

「前も言ったけど
俺生まれ変わっても
絶対またお前の事好きになるよ」
 

⏰:06/06/18 01:08 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#574 [ゆり]
「…あたしも(笑」

嬉しくて
幸せでたまんなかった。


「まじ結婚しような!
俺頑張って金持ちになるから!」

今まで結婚の話しになるたび
お金持ちじゃなきゃやだ。とか言って
隼人を困らせてたっけ。笑
 

⏰:06/06/18 01:10 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#575 [ゆり]
「お金持ちじゃなくていいよ(笑
隼人がいい 」


その言葉に少し驚いた後
本当に幸せそうに笑って

強く優しく抱きしめてくれた。
 

⏰:06/06/18 01:12 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


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