〇ニ番目の四季〇
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#70 [ゆり]
高橋さんが戻ってきた

「ごめんね、そろそろ行こうか」

「うん!」

あたしは笑顔で答え
手を繋いで車まで戻った。

帰る間、
ずっと窓の外を見てた。
泣きそうだったから。

車の中でキスをしてバイバイした。
  

⏰:06/05/28 16:31 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#71 [ゆり]
あの後高橋さんは
彼女を職場まで迎えに行ったみたい。


(あーぁ…やっぱキツイな)


それでも傍に居たかった。
本当
バカみたいだけど。

昼間にデートしたのはこれを入れて数回。

あたしはどんどん都合のいい女になった。   

⏰:06/05/28 16:33 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#72 [ゆり]
10月の半ば

「俺んち行こっか〜」

「行こ行こ〜♪」

学校帰り
相変わらず高橋さんの助手席に乗ってあたしははしゃいでいた。


「今日誰もいないから」

ガチャッ

そう言って鍵をあける。

「おじゃましまーす」

あたしはローファーを脱いであがった。
 

⏰:06/05/28 16:35 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#73 [ゆり]
部屋は8畳くらいで
コンピューターとかベースとか置いてあってやっぱりかっこよかった。

「おー!綺麗〜」

「だろ?(笑)ジュース持ってくるから座ってて」

(律義だな(笑))

あたしは床に座ってそわそわしてた。

ガチャッ

「はい、ゆりちゃんはオレンジジュースね」

「わぁーい☆ありがとう」

コップを両手で持って飲んだ。

⏰:06/05/28 16:37 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#74 [ゆり]
「ほんと子供みたいだな(笑)」


あたしは子供らしさを演じてた。

彼女とは全く別のタイプでいたかったから。



それからベタだけどアルバムとか見せてもらった。
写真には彼女さんも映ってた。

⏰:06/05/28 16:39 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#75 [ゆり]
「わ〜彼女さん綺麗だね〜♪」

精一杯の強がりだった。

ベットにもたれて写真をめくる。


あたしの知らない場所
知らない顔
知らない高橋さん。

(あたしって一体なんなんだろ…)

急に虚しくなってきた。
 

⏰:06/05/28 16:40 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#76 [ゆり]
そんなあたしを分かり切った様に
肩を引き寄せてキスをする。

高橋さんお得意の黙らせ方。


「んん…」

口にジュースが入ってきた。

ごくんッごく…

数回に分けられて飲まされたジュース。

「上手に飲むね」

唇を離すと相変わらず軽く笑って
なにかしら言うんだこの人は。
 

⏰:06/05/28 16:45 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#77 [ゆり]
苦しくて息が上がる。

あたしばっかりドキドキして馬鹿みたい。


床には彼女さんとの写真、
指には彼女さんとお揃いの指輪。

…ほんと無神経な男。

あたしは苛々した。
  

⏰:06/05/28 16:47 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#78 [ゆり]
もともとかわいらしい性格なんかじゃない。

浮気する男なんて許せない。

なのに…



あたしはこの日
初めてを高橋さんにあげた。

いつかこうなるとは思ってた。

でもこれで完全に二番目になってしまった。

もうどうしようもない。

先にも進めないし
後にも戻れないんだ。
   

⏰:06/05/28 16:49 📱:V703SH 🆔:a4CPZqco


#79 [まにャ]
隼人サンの小説読みま∪た(∩▽∩*)

すッごくよかったあ!隼人サンわゆリサンに出会うことによって、変われたンですね〜
人を愛することッて
難∪いけど…
素晴ら∪いですね!あた∪もい⊃か心から愛する人を見つけその人にいッぱいの愛を注ぎたい…

ゆリサンどうかこれカラも隼人サンとお幸せに応援∪ています!

小説も読んでいます頑張って下さい★

⏰:06/05/28 18:33 📱:W32H 🆔:C3rmoVpg


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