COME BACK HOME

結ばれる運命なら

いつかは戻ってくるから‥

SONG//JAMOSA

この曲が大好きだったふたり

今はもぅ別々の道だけれど
あたしは今もこの曲みたく

あなたを待っているよ。

運命の人ならばいつか必ず
戻ってくるはずだから。

そして
かっちゃんは優しく
あたしを抱きしめてくれた。

何で抱きしめてくれたかは分からない。

だけどあたしは幸せ過ぎて嬉しすぎて、
泣きそぅになった。

『やっぱりかっちゃんがめっちゃ好きやねん!!』

かっちゃんの胸の中で伝えた告白。

さっきよりも強く抱きしめてくれはるんが分かった。

『俺も好きだよ‥けど‥』

先は言わなくても分かる。

今わコゥの彼女やから‥
やんな？

また強く抱きしめてくれはるんが分かった。

かっちゃんの顔を見上げると
なんだか少し切なそぅで‥

あたしはまた泣きそぅになってしまった‥

そんなあたしに優しくおデコにキスをしてくれた。

もぅ嬉しすぎて‥
また泣きそぅになる‥

『‥かっちゃん』

強く抱きしめた後
またキスをした‥。

初めてのキス。
お互いの胸の音が聞こえていた。

気付けば抱き合いながらふたりで笑っていた。

‥時間が止まればいい‥

もぅ何回目かわからないけど

かっちゃんと過ごすこの時間が
本当に止まればいいと思った。

だけど時間は進む...

あたしは
携帯の時計を見るのを
やめた｡

余計早く時間が
過ぎていく気がしたから｡

『もうそろそろコゥ起きはる時間やわ‥』

言いたくないセリフを
自分から言った｡

『そっかぁ‥ぢゃあ戻らなね』

『‥うん』

あったかかった
かっちゃんの広くて大きな胸の中からそ-っと
あたしは立ち上がった｡

さっきまでくっついてた事が妙に恥ずかしくなって.あたしはかっちゃんの目を見れないでいた｡

同じくかっちゃんも
恥ずかしそうにしていた｡

『ぢゃあ‥行くね』

『うん』

『メール‥してもいい？』

『いいよ』

『ありがと』

『うん｡ぢゃあね』

『ばいばい』

シンデラの魔法が解けたかのように.かっちゃんの部屋から1歩でると.現実に戻らされた｡

だけどね.

かっちゃんに抱きしめられた事

キスをしてくれた事

好きだって言ってくれた事

全部全部
本物だって信じたい｡

シンデラのような
綺麗なお姫様には決してなれないけれど.
かっちゃん.あなたは間違いなくあたしの王子様よ｡

だから魔法が解けても
今日の事は忘れないでほしいな‥

あたしはそう思ったんだ｡

コゥの部屋に戻ると
コゥはぐっすり眠っていた｡

その寝顔は
あたしに罪悪感を覚えさせるぐらいに.ぐっすり眠っていた...｡

そして
駅のホームで
あっけないぐらいの
コゥとのバイバイをした｡

新幹線に乗ると
すぐに携帯を開いた｡

かっちゃんに
『今から帰る』と
メールをした｡

返事はすぐに来て
それから何通かのやりとりを
京都につくまでしていた｡