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#8 [我輩は匿名である]
マクドナルドを出たこなたは、辺りを見回した。

しかし、それらしい影は無く、お爺さんお婆さんの群れが起き上がりこちらを見ているだけだった。

仲間にしますか?
 はい
→いいえ

ピッ。

こなたは一生懸命周りを見渡した。

⏰:07/11/06 00:10 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#9 [我輩は匿名である]
―いねぇよ、いねぇよ、もしかして…騙されたか?―

嫌な事が頭を過ぎる。
騙される事が大嫌いなこなたはイライラしていた。


『あのう…こなたさんじゃろ?』


不意に後ろから誰かに声をかけられた。

⏰:07/11/06 00:13 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#10 [我輩は匿名である]
『あのう…ウホツさんじゃろ?』

の間違いでした。

⏰:07/11/06 00:15 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#11 [我輩は匿名である]
こなたは後ろを見た。


しかし誰もいない。


―何だ?今のは誰だ?―

『此処じゃよ!此処じゃよ!』

こなたは下を見た。
するとまるで32歳とは言い難い、虎の柄のカーデガンを来た女性がいた。

『なみえつ…さん?』

⏰:07/11/06 00:17 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#12 [我輩は匿名である]
『そうじゃよ…待っておったわい…まさかこんな年寄りとは思ってなかったじゃろ?』

なみえつは悲しそうに俯いた。

確かにこなたは驚いていた。
まさかこんなに
年寄りで…
小さくて…

綺麗だなんて…

こなたは一目惚れしていた。

⏰:07/11/06 00:21 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#13 [我輩は匿名である]
実話ですか?
つか今時ピコラーってw

⏰:07/11/06 00:22 📱:F902iS 🆔:sIoD4KZA


#14 [我輩は匿名である]
『いやいや、まさか…こんなに綺麗な人が来るなんて思ってなかったよ!』

こなたは心の底から言った。

『お世辞なんていつ振りじゃろうか…わしは、自慰さんが死んでからずっと一人じゃった…淋しかったんじゃ…』

なみえつはこう言うと涙を流し始めた。

『お世辞なんかじゃないよ。淋しかったんだね。今日は…俺が暖めてあげる…』
こなたはなみえつを強く抱きしめた。

⏰:07/11/06 00:26 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#15 [我輩は匿名である]
>>13
実話です。
やっと吹っ切れたんで今書こうと決めたんです。
ピコを着ちゃダメですか?

⏰:07/11/06 00:28 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#16 [我輩は匿名である]
ギュッ…

なみえつの身体は小刻みに震えていた。

こなたはそんななみえつを心から大事にしようって思った。

まだ会ってから1分だが、問題なのは時間なんかじゃない。気持ちなんだ。

そう自分に言い聞かせた。

⏰:07/11/06 00:30 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


#17 [我輩は匿名である]
『なみえつ…本当は…何歳なんだい?』

『58歳じゃ』

こなたは耳を疑った。まるで、58歳とは思えないたるんだ目尻、真っ白な白髪、曲がりに曲がった背中。

全てが可愛く思えた。
全てを受け入れようと思えた。

『なみえつ…可愛いよ…』

スポットライトは完全に2人に当たっていた。

⏰:07/11/06 00:34 📱:SH902i 🆔:SU2kEwYY


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