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#11 [我輩は匿名である]
こなたは後ろを見た。
しかし誰もいない。
―何だ?今のは誰だ?―
『此処じゃよ!此処じゃよ!』
こなたは下を見た。
するとまるで32歳とは言い難い、虎の柄のカーデガンを来た女性がいた。
『なみえつ…さん?』
:07/11/06 00:17 :SH902i :SU2kEwYY
#12 [我輩は匿名である]
『そうじゃよ…待っておったわい…まさかこんな年寄りとは思ってなかったじゃろ?』
なみえつは悲しそうに俯いた。
確かにこなたは驚いていた。
まさかこんなに
年寄りで…
小さくて…
綺麗だなんて…
こなたは一目惚れしていた。
:07/11/06 00:21 :SH902i :SU2kEwYY
#13 [我輩は匿名である]
実話ですか?
つか今時ピコラーってw
:07/11/06 00:22 :F902iS :sIoD4KZA
#14 [我輩は匿名である]
『いやいや、まさか…こんなに綺麗な人が来るなんて思ってなかったよ!』
こなたは心の底から言った。
『お世辞なんていつ振りじゃろうか…わしは、自慰さんが死んでからずっと一人じゃった…淋しかったんじゃ…』
なみえつはこう言うと涙を流し始めた。
『お世辞なんかじゃないよ。淋しかったんだね。今日は…俺が暖めてあげる…』
こなたはなみえつを強く抱きしめた。
:07/11/06 00:26 :SH902i :SU2kEwYY
#15 [我輩は匿名である]
>>13実話です。
やっと吹っ切れたんで今書こうと決めたんです。
ピコを着ちゃダメですか?
:07/11/06 00:28 :SH902i :SU2kEwYY
#16 [我輩は匿名である]
ギュッ…
なみえつの身体は小刻みに震えていた。
こなたはそんななみえつを心から大事にしようって思った。
まだ会ってから1分だが、問題なのは時間なんかじゃない。気持ちなんだ。
そう自分に言い聞かせた。
:07/11/06 00:30 :SH902i :SU2kEwYY
#17 [我輩は匿名である]
『なみえつ…本当は…何歳なんだい?』
『58歳じゃ』
こなたは耳を疑った。まるで、58歳とは思えないたるんだ目尻、真っ白な白髪、曲がりに曲がった背中。
全てが可愛く思えた。
全てを受け入れようと思えた。
『なみえつ…可愛いよ…』
スポットライトは完全に2人に当たっていた。
:07/11/06 00:34 :SH902i :SU2kEwYY
#18 [我輩は匿名である]
ようやく泣きやんだなみえつは、笑っていた。
『ようやく…淋しい思いをせんで済むんじゃな?』
『そうだよなみえつ…』
『ウホツさん…』
そして2人は繁華街から少し外れた道へと入っていった。
:07/11/06 00:36 :SH902i :SU2kEwYY
#19 [我輩は匿名である]
気が付けば辺りはネオンに囲まれていた。
『なみえつ…休んでいくかい?』
こなたは優しく問い掛ける。
『さよう!』
なみえつは頬の肉をぷるんぷるんさせて言った。
そして町で1番大きいラブホテルへと入っていった。
:07/11/06 00:41 :SH902i :SU2kEwYY
#20 [我輩は匿名である]
チェックインを済ませ、中へ入った。
こなたにとっては見慣れた部屋だったが、なみえつは初めてだった。
『うほー!!ラブホテルってこうなってるんじゃなー!!!』
綺麗に整頓されたキングサイズのベッド。
泡が出る風呂。
なみえつは興奮していた。
:07/11/06 00:44 :SH902i :SU2kEwYY
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