普通のお話

波乱万丈でもなんでもなぃ…
普通のお話

高校生でも
真剣に恋愛してるんやぞ

もし読んでいただければ嬉しいです

地元に戻ってきて、かめチャンやたかしからたくさんメールが来ていた

お別れしないと…

そう思っていてもなかなか決心がつかなかった

２人が好きだからとか、離れたくないからとか
そんなかわいい理由じゃなく、この生活に慣れてしまっていたから
ひとりになることが怖かった

私は決心した
２人に電話をする前ににりょうチャンに電話をした
りょうチャンとは会ったこともないし、一番お別れが言いやすいと考えたから

「はいもっし～♪おかえり♪」

やっぱりりょうチャンは暖かい
こんな楽しそうに言われたら

「ただいま♪」

って答えてしまう

「う～♪」
「う～♪」

この「う～♪」というのはキスのかわり
う～って言ったら口がキスする口になるから
りょうチャンが言い出した

会ったことない２人だったけど、こんな風に愛を送ってくれるりょうチャン

やっぱり離れたくない

「会いたいな…」

私はぽつりとつぶやいた

「んなら会おう！明日は？」

１年半連絡を取り合って初めて会う約束をした

それが嬉しくて、私はかめチャンとたかしに電話をする気が薄れてしまった

だからって無視するわけにはいかない
かめﾁｬﾝとたかしにﾒｰﾙを送った

『ただいま

明日12時にいつもの駅で

』

ただそれだけを送った

りょうﾁｬﾝとの待ち合わせは、りょうﾁｬﾝの仕事が終わる7時だから移動時間を考えると約6時間

これだけあれば充分だ

明日が怖くて、そして楽しみで…
布団に入ってもなかなか眠れなかった

そのせいか、次の日目が覚めたのは待ち合わせの1時間前

｢やばっ！｣

りょうﾁｬﾝに初めて会う
とびっきりｵｼｬﾚをしようと思っていたのに…

しかたなく私は制服を身につけた

なれないﾒｲｸだけはがんばった

駅につくと２人がいつもみないにふざけあっていた

しばらくぼーっと、楽しそうな２人を見つめていた

｢ちさきぃ？はよこいや♪｣

たかしに見つかった
私は平然を装いながら２人のところに近づいた

｢ぉはよ～♪おみやげゎ元気なぅちな♪｣

そんなことを言いながら

｢俺かなり腹へった…｣

かめﾁｬﾝがお腹をさすりながら言った

｢んぢゃﾏｸﾄﾞ行こうや♪｣

私は当たり前に提案をし、２人も賛成した

しかしこれが間違いだった

｢んぢゃいこか♪｣
って言いながら自転車の後ろに２人が誘導してくる

どっちに乗る？

まだかめﾁｬﾝが彼氏

彼氏の後ろ？

でも別れるつもりやのに…

かめﾁｬﾝはきっと選ばれたって思うやろうな…