出逢い、そして結末

いーｻﾝありがとぉ

----------------------結局、会って話し合う事にした。

｢ただいまー

｣

何事もなかったかのように帰ってきたけいちゃん…

｢おかえり…｣

泣きすぎて疲れきった私。

｢なんだぁ彩香泣いてたんかぁー

｣
私の頭をぐりぐりしてきた。

｢…別れたくないよ｣

｢うん、ごめんな。もう合コン行かないよ｣

けいちゃんはビックリするほど優しかった。

(ほんと気分屋なんだなぁー…)

なにはともあれ一件落着かな

けいちゃんはオールだったから寝ちゃった

私も昨日は眠れなかったし…寝ようかな

ふとけいちゃんの携帯に目をやる。
なんか妙な嫌な予感がしたんだ…

けいちゃんは爆睡してる

起きないようにそーっと携帯を手にした

いけないことだって解ってる

でも…

何か気になる。

私はけいちゃんの携帯を開いた。
受信メールBOX

【今日はありがとう楽しかったね

てか彼女いないﾄｶ本当

あずさ】

すかさず私は送信メールboxをひらく。

【今日はどうも。彼女なんてしばらくいねぇよ

寂しいからあずさ遊んで

】

不思議とびっくりはしなかった。

(やっぱり…)

そんな気はしてたけど、実際に証拠をつかんでしまうとショックだった。

携帯を見たことは言わなかった
言ったらまた｢別れよう｣と言われる気がしたから

(見なかった事にしよう)

けいちゃんは浮気をしている

本人には何も言わなかったけど、信じられないだけに不安がつのる。

｢何で電話出ないの

｣

私の口癖になっていた。

不安がたまりながらもけいちゃんといる事実があったから幸せだった。

付き合って半年がたった頃、私はファンの女の子から嫌がらせをうけるようになる。

ブログをやっていた私。

知らない子から書き込みがされている

【あたしは圭介の家によく泊まりにいってた】

【西多くんは私にすごく優しくしてくれる】

などなど。
だから何

彼女は私だし
気にしないもん

軽くながす様にした

ある日、いつものように学校が終わるとスーパーで夕飯の買い物をし、けいちゃんの部屋に向かう

｢あれ？ドアノブに何かかかってる？｣

紙袋が引っかかっていた

中を見てみる
タッパーに入った煮物とお菓子と手紙

女からなのは間違いなさそうだ…

いけないと思いつつも無意識のうちに手紙をひらいていた

昨日は楽しかったね

また彼女に内緒であそぼ

私の作ったおかず食べてね

私は手紙をやぶきたかった。ビリビリにやぶいて、煮物も捨てたかった。

でもしなかった