大切な君へ-彼女は風俗嬢-
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#76 [*愛結*]
『いらっしゃいませ-。』
『おっ,石田あ!!まぁ座れよ☆』
『相変わらず暇そうだな!!お前は店内じゃなく外の方いいのにな。』
『それよりお前いいのかよ?仕事中だろ?』
『15分だけ!!店内は俺のキャッチでいっぱいだよ-☆分かるだろ?』
『はいはい。女つけるか?』
『洋平スペシャルで☆』
:08/02/23 12:54
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#77 [*愛結*]
『隣り失礼しまぁす。』
『…ッあぁ。』
平静を装ったけど,内心ドキドキしていた。
妙な感じ。
まともに顔見れなかった。
今となればあのドキドキはどこに行った?
って感じだけど。
これが美波との最初の出会い。
:08/02/23 13:00
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#78 [*愛結*]
俺は毎週月曜休みだから毎週月曜は洋平の店に居た。
照れ臭かったけど,生まれて初めて指名をした。
美波は本当に可愛くて毎回行っては飲ませて飲んで,泥酔しながら楽しんだ。
そして次第に美波も敬語は辞め,仲良くなってきた気がして俺は嬉しかった。
ある日の月曜。
俺はある異変に気がついた。
:08/02/23 13:15
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#79 [*愛結*]
俺はいつも通り,洋平の所というより美波の店に友達と向かった。
『あ-石田さん☆暇なんでどおぞどおぞ!!』
『知ってるよ!!ワラ』
ビルの下で,チャラチャラとしてる志田が居た。
こいつは,洋平と同じ店で問題児。
俺はこいつが何故か嫌いだ。
:08/02/23 13:23
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#80 [*愛結*]
美波を好きという噂を聞いた事がある。
店に入ると洋平と美波がカウンターで話していた。
『よう☆』
『いらっしゃい☆今日も飲みますかッ!!』
…………?
『あれッ?美波ネック変えた…?GUCCIだっけ?』
『…あ,ッうん☆変えたの…。』
やっぱり…。
『志田もさっきそれの黒だったぜ?言ってくれよぉ☆お前らやっぱデキてんだろ?』
『………うん…。』
:08/02/23 13:31
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#81 [*愛結*]
俺の小さな恋は終わった。
洋平は下を向いていた。
『まッとりあえず飲もうゼ?』
美波はいつも通り接してくれて,いつも通り飲んでくれた。
『美波?今度洋平と遊びにいかね?』
『いいよ-☆どこ行く?あッUパラの日サロ!!』
『よし!!決まり☆』
:08/02/23 13:38
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#82 [*愛結*]
今となりゃ,俺んチがたまり場。
普通に3人で雑魚寝。
美波の色気なんてゼロ。
男ダチみたいな。
志田とは別れたらしいけど,今でも好きとか言ってる所は女かなって思う。
俺にとってこの生活は楽しかった。
本当に。
実は友達と呼べる奴なんて今まで居なかったから。
:08/02/23 13:57
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#83 [*愛結*]
俺は,恋とか愛とか関係なく美波が大切だった。
あの時,ふぅさんに金貸して返ってこないって聞いた時はキレた。
俺が何とかしなきゃってその時決めた。
居てもたってもいられず,美波の携帯を奪った。
なぁ美波。
元気にしてるか?
俺は相変わらずあの町でまだ馬鹿やってるよ。
:08/02/23 14:04
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#84 [*愛結*]
《MIMAMI-A-》
『ちょっと石田辞めてよ!!今は美波とふぅさんが話してるの!!』
『貸せ!!おいッ!!ふぅ!!テメェ美波泣かせたら承知しねぇぞ!!よく聞け。今美波には俺が払う。だからテメェは俺に払え!!美波はお前を信用してたんだ!!俺がこれから毎日請求してやるからな!!』
『石田もういいよ…』
石田を初めて頼もしいと思えた。
涙が出そうだった。
ありがとう。
気持ちだけで嬉しいよ。
:08/02/23 17:46
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#85 [*愛結*]
『美波わりぃな。こんなカタチになって。』
『お金はいいよ。貸したアタシが悪いんだもん。』
もう,アタシは店を辞める事を決めていた。
頭の中には,一つ考えがあった。
まだ石田には言えなかった。
:08/02/23 22:21
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