変わる気持ち。

―中二―

「おーい。席につけぇ。」

先生の声で回りの騒つきがやんだ。

本当は甘えたい。

本当は泣きたい。

本当はわがまま言いたい。

そんな願望が自分の中にはたくさんあった。

もう嫌だった。

あの時期は最悪だった。

広大と佐奈の事。

あと一つ…

それは補習で残っていた時のこと。

私は友達と二人で数学の補習で残っていた。

いつも、この先生は私に丁寧に教えてくれた。

わかるまで教えてくれた。

けど、その日は違った。

「先生ー！ここの方式わかんないでーす！」

私が先生を呼んだ。

けど、先生は返事をしてくれなかった。

友達に教えているみたいだった。だから返事をできなかったのだと私は受けとめた。

私は先生が終わってから呼ぼうと黙っていた。

「だから、ここはね、こうだから！まったく。おまえはぁ～！」

「わからないよお～」

先生と私の友達は顧問と生徒の関係だった。
まぁ、顧問だし、教え子とは仲良いに決まってるよね。

しばらく経って先生達の声が聞こえなくなった。

「先生！ここ！教えて！」

私は先生を呼んだ。

「はいはい。ここはね…」

先生に教えてもらえる！

私はそう思いながら聞こうとすると…

「先生ぇ～」

私の友達が先生を呼んだ。

「はいはいはいはい。今度は何さぁ？」

先生は私の友達の所へ行こうとしていた。

「え…先生。まだ教えてもらってない…」

私が引き止めると…

続き気になる
頑張ｯて下さい

「木田はそれくらい一人でやりなさい！」

先生はそのまま私の友達の方へ行き、私がいくら呼んでも教えてくれなかった。

帰りぎわにも先生は私の友達を呼び、宿題を出していた。

私はやるせない気持ちでいっぱいだった。

私は先生に嫌われてるのかな？

なんて思ったりしていた。