今でも大切な人の為に

くーがいなくなるわけない…想像もできない…
あたしらはずっと一緒だって言ったよね…？

くー…

あんたこれから幸せになるんでしょ？あたしら約束したじゃんか…
あたしらは世界一幸せになってみせるって…

あたしが…こんなあたしがね…赤ちゃん産むんだよ？
くー心配でしょ？
支えてくれるよね？
その優しくて可愛い笑顔で…

家についてくーは先に実家に子供の荷物などを運んだ…

くー［お母さんに子供の事頼んでくる…］

まー［あたしが、子供と一緒にいようか？あんたの帰り待ってるよ？］

くー［ありがとう気持ちだけもらっとくね…どれくらい入院になるかわからないし今はまー体大事にしてほしいし…］

まー［そっか…あたしあんたの子供ならいつでもみてあげるからね］

くーはその時もう先がわかってたのかな…
もう…いなくなっちゃうみたいに荷物整理してさ…
子供の事も…いつものくーなら離れたくないって泣はずなのに…真剣な顔で…頼んでくるね…って…

初めてあんたが強く見えたよ…

あたしはくーを待ってる間涙が止まらなかった…
あんたが好きだよ…

ねぇ…くー…子供をおいていかないよね？あんなに大事にしてるもんね…辛いよね…って心の中で何度も繰り返した…

その夜あたしらは昔の話しをしたりして過ごした…
くーは笑いながら
絶対にすぐ直して帰るからね…って言った…

幸せになるって約束叶えようって話したよね…
あんたの好きな人の話しも聞いた…

幸せになれ！いい人ならいいね…って心からそう思った。

あんたが好き人の話ししてる時の顔幸せそうだったよ…

こんなにも時間が止まってほしいと思ったのは、初めて…だったよ。

あんたといる時間があたしの幸せ…

そして次の日くーの辛い…辛い入院生活が始まった…
あたしは毎日くーに会いに行った。ほんとはずっと病院にいたいくらいだった。
くーはタバコがやめれなくて、タバコばっかり吸いに行っていた。

まー［くータバコやめなさい！］

くー［やめれたら苦労しないよ～］

まー［ダメ！シバかれたい？］

くー［あたしが可愛いいんでしょ～？］

いつもあたしが怒るとくーはそう言ってあたしをなだめた。
確かあたしはくーが可愛くて仕方なかった…妹だと思ってた。

いつもそのなだめる時の顔が好きで、わざと怒ったフリをしたりした時もあった…

あたしの宝だよくーは…
毎日くーに会いに行く…ご飯が食べれないと言う…治療は想像よりとても苦しいというのがわかる…かわいそうで変わってあげたい…と毎日思った。

マシな時は毎日何かペンを手に取り書いていた…
ベットから動く事がなくなって行った…

あたしは不安になりくーの親に聞いた…

まー［くー大丈夫ですよね？先生からは何も聞けないので…］

親［毎日ありがとうね。あのね…くーは入院した時にはもう遅かったの…そんなに長くはないって先生が…］

まー［………］

親［言えなくてごめんなさいなんて話したらいいのか…わからなくて…子供はあたしが育てるってもう覚悟はしているのよ…］

あたしは何も言えなくてありがとうございましたとだけ言って、電話を切った…

あたしはそれから毎日泣いた…
病院に行ってもくーは眠ったり起きていても凄くしんどそうで…
あたしは何をしたらいいのか今あたしができる事は何なのか…
泣くことしかできないあたしは…

くーは全てわかっているように凄く落ち着いていた…

あたしはくーの髪が薬の副作用でなくなる事をしり髪を坊主にした…

くーは髪には凄くこだわっていたから辛いのがよくわかった…