Moon...

　
お月様みると
どうしても
会いたくなっちゃうの

しばらく見れなかった
けど今は
お月様ちゃんと見れるよ

ちさ..19歳..

空は青くて夏でも朝は
ちょっと風が涼しかった

携帯で浜崎あゆみの新曲のBLUEBIRDを聴いて鼻歌うたいながら歩いてると前に人がいるのがわかった

あたしは目がかなり悪い

目の前の人物が50ﾒｰﾄﾙ先にこないと誰かはっきりわかんないくらい目が悪い

　
まさかって思いながらもこっちに向かって歩いてくる人物から目が話せない

ﾒｶﾞﾈをかけて確かめるなんて恥ずかしいことも今は出来ない

だんだん近くに来てわかった

ひでちゃんが小走りにこっちに走ってきた

………どうしよう！！

｢おはよっ｣

まだちょっと離れてるのに聞こえるはずないのにあたしはすっごい小さい声で言ってた

ひでちゃんが小走りで近くに来て、あたしに会釈して横を通りすぎた

｢あはっおはよっ｣

なんでかあたしは笑いながらゆってた。それも小さい声だった

周りは朝が早くてまだ誰もいない

あたしがひでちゃんを意識して、初めてかけた言葉がこの廊下なんだね─

｢なんでひでちゃんがいるのっ……｣

あたしはバカみたいな顔してなかったかなっとかあたし変な歩き方してなかったかなとか頭がパニックだった

すごく心臓の音が早かった

あたしひでちゃんにほんとに一目惚れしちゃったんだ…

一人でさっきの一部始終をずっと考えてた

朝から最悪っなんて思ってたけど考えてるうちになんか嬉しくなってきた

｢ひでちゃんと喋っちゃったっ｣

喋ってないのに…

ひでちゃんは会釈しただけ恥ずかしがり屋さんなのかな…？

とかブツブツいいながら応援団の衣装を整理してた

｢おはよーっす｣

仲良しの横ちんが来た

｢早くない？｣

｢あたしチーフだから早くこなきゃダメなの。でもちょっと早過ぎたかな｣

｢衣装わけてるの？｣

｢うん!!女の子と男の子のわけてるの。横ちんちょっと男の子のたたんで｣

｢…｣

｢なんで無言なの｣

｢はいっ！たたみます！｣

｢横ちん今日バイト？｣

｢俺今日はな～い～♪｣

｢まじでっあたしこの忙しさのなか毎日ってバイトなんだけど｣

｢休み下さいって言えばいーじゃん｣

｢それは無理…人たんないもん｣

｢じゃあ仮病で休むとか！｣
｢｢おはよー｣｣

仮病で休めっていう横ちんに｢はっ？｣て顔しかめて返事しといた

時間はそれなりにみんなが集まる時間で１・２年もうちのクラスに集まってた

衣装合わせをして
みんなグランドに出た

朝の涼しさはもうなくって外は日がきつく照らしてた