Rockn"Roll.is.My.Life

愛してたよ

愛していたんだよ

私にはまだ
指でリズムとって

煙草をくわえながら歌う

あなたの姿がみえる

地元じゃちょっと有名で

何人もヤンチャな人が卒業していった中学として

それも昔の話で
今じゃギャル男しかいなくて芯の太い男なんていないと思った

｢郷美あれめっちゃ良くない?｣

｢やだ。不細工｣

連れのマリが目を輝かせてる

｢郷美Ｂ線やしなあ｣

｢流行りのあんたにゃわからないわよ｣

｢うるへーうるへー笑｣

その時、

｢おーコラ生意気なガキ！｣

上級生が動き始めるのが入学シーズンだ。

目をつけられたのは１年のヤンチャ坊主達

｢郷美、あれやばくない?｣

｢‥‥‥‥｣

かなりの人数を捲き込んで乱闘となり

誰が勝っただのそんなの話にならなかった

｢乱闘もっとみたかったなあ｣

｢そー?｣

｢人の話聞かないで見てたくせに｣

昼休みも終わってかったるい授業がある

午後を適当に過ごしたて、
もう気付いたら帰宅時間になった。

授業が終わり下校時間になる

マリの教室に行くと2人の男と喋ってた。

郷美｢まりーっ。｣

マリ｢郷美じゃん,帰る?｣

郷美｢喋ってんなら大丈夫。1人で帰るわ｣

帰ろうとドアに手をかけた時

男が喋りかけてきた。

男｢あんた１組だよな?｣

郷美｢だったら何?｣

男｢１組によ赤髪の奴いんだろ?｣

郷美｢さあ,見てないわ｣

今日赤髪なんて見なかった

郷美｢じゃ,マリ帰るわ｣

マリ｢朝迎え行くよ。｣

郷美｢うん。じゃあね｣

家に帰るとお母さんが出迎えてくれた。

私の家はお母さんとの2人暮らしで
そんな口うるさくもない。

ご飯食べてお風呂につかると,

今日男が言った赤髪の事が気になった。

部屋に戻って電気を消す
そして,

ロックンロールを聴くんだ

今でも好きなアーティスト
*THE STREET BEATS*

説明なんてしなくても

声やサウンド,
歌詞

あの頃すべてが人生の糧になってたんだ。

郷美｢風に煙る街が少しだけ～♪｣

声をあげ
唄った。