矛盾だらけの彼…

彼との出会いは１２月のクリスマスちょっと前｡

初めて会った時の第一印象はカッコイイ人｡
｢こんにちは｣
みほは笑顔で挨拶をした｡
しかし彼はそれに対して会釈をしただけ…

なにこいつ…

いつの間にか佐藤くんは寝ちゃったみたいだった。
｢佐藤くん大丈夫かな?｣
みほはお酒進めちゃったし心配だった。

｢飲んだのは佐藤だし､自分の事わかってて飲んだんだから､みーたんは気にする事ないよ｣
こっちを見ながら優しく微笑む優くん。

みほもありがとおと微笑み返した。

車の中は音楽が流れていて、会話がなくても気まずくなかった。

でも相手は優くんだもん。車に乗っても佐藤くんは寝てるし、言うことはカラオケの時とやっぱり一緒で…

｢みーたん､好き｣
みほがうん。と答えると
｢みーたんは?｣

さっきと同じ会話の繰り返し｡
みほは何にも答えなかった。
するとまた好きと言って来る。

そんな会話を何回繰り返した事か…笑

｢また会える?｣
｢…ー会えるよ｣

良かった…と言って笑顔を見せた優くん。

この人の恥ずかしそうに照れ笑いした顔好きだな､なんて思った。

帰りの車の中も､電話の時みたいにいろんな話をした。
でもそれだけで楽しかった。くだらない話なのに笑

話をしてて､信号で止まった車｡
｢みーたん｣

みほは優くんの方を見た。

…ー!!

向くと同時にキスされた。でも無意識に目閉じてた笑

あー.と思ったけど､優くんの照れ笑いした笑顔を見て､ま.いっか笑｡
なんて思っちゃった｡

その後は信号が変わる度にキスの嵐笑

運転中は､
付き合って!!
信号待ちは､
キスの嵐!!

何て言い返しても
｢それでもいいから付き合って｣
｢好きだから大丈夫｣

言い返すのも疲れちゃうくらい｡

みほの家の近くに着いた。
初めて会った場所。待ち合わせをした場所。

まさかこんな風になるなんて最初は思っていなかった。

｢少し話す時間ある?｣
時計を見ると.もう朝の５時過ぎだった。

本当は５時くらいには帰らなきゃいけない用があった。

ぱぱのお弁当…

うちにはままが居ないから…
どんなに会いたくても会えない所.お空の上に居るんだあー…

だからみほがお弁当を作ってた｡

でも今日はいっか!!
なんて思うくらい.みほは優くんに惹かれてたんだよ。

｢あとちょっとだけなら｣
そう言ったのに.少し困った顔をしてたみたいで
｢ムリ言ってごめんね｣
なぜか謝られたけど.恋は盲目..!

まさにそんな感じで.少しの優しい言葉だけで凄い優しい人に感じた。

きっともう好きになってたのかもしれないね。笑

｢オレはね.今日みーたんに会って２回目だけど.たくさん電話で話していつの間にか好きになってた。
てか１回目に会った時から連絡取りたいって思って…
一目惚れだったのかもしれない｡今日会って.可愛いなって思った。もっと好きになった。
あんまり会えなくても.それでもいいから付き合って?｣

みほはうん。と相槌を打ちながら話しを聞いていた。

下を見ながら話しを聞いていたんだけど.話しが終わった時に.また名前を呼ばれた｡

｢みーたん//｣

顔を上げると.またキスをされた。

長い大人のキス。

唇が離れると目があった。
優くんの真剣な顔。

｢ね?付き合って.みーたん｣