本当にあった怖い話【小説板編】

麗子は尻餅をついた状態でブルブル震えていた

緊張が一気にとけた

拓郎
｢麗子！！ここにいたのか！｣

麗子はただ震えるだけで拓郎の呼びかけに反応しない‥

麗子に何かあったという事はすぐに察知した

麗子の視線の先には‥

窓ガラス

(いったい麗子に何があったんだ？)

ひとまず２人はロビーに移動した

調理室にあったココアを温めた

落ち着きを取り戻した２人はゆっくり話を始めた

まずは麗子がまわりをキョロキョロしながら話し出した

麗子
｢あたし、シャワーしてた時に拓がいないのに気づいたの、だからすぐに上がって、拓を探したんだけどいなくて‥‥｣

そこで麗子は話を止めた

拓郎
｢いなくて？‥どうしたの？？｣

麗子
｢‥‥‥｣

拓郎
｢麗子、話してくれる？｣

‥‥

麗子
｢‥外人の男の人が窓の外にいたの‥黒人？
あたし目があって‥あっちも立ち止まってしばらくしたら窓を開けようとしてきたの‥
あたしすごく怖くて、叫びたかったまけど‥声でなくて‥

その時拓の声が聞こえて‥拓が来たらもうその外人はいなかった‥｣

拓郎

｢そんなことが‥｣

寒気と言うより悪寒がした‥

拓郎も麗子に全てを話した

殺人？

まって！整理しよう

・だとしたらその黒人が殺した可能性が非常に高い

・大雪で今外を出歩くのも危険だ

・電話はつながるが大雪だからしばらくは警察が来るのに時間がかかる

・女性がワインセラーで死んでいるが再び確認する気にはなれない

俺がいるのも忘れるなよ。

とにかく、警察がくるまで調理包丁を護身用として持ってロビーで待つことにしよう！！

万が一まだ犯人がいたとしても２人でいれば麗子は守れる！！

２人はトイレにも行かずにロビーで朝を待った