〜キモチ〜
最新 最初 🆕
#1 [ルル] 08/11/02 21:50
ずっと、ずっと願っていました。 



いつか大切な人と幸せな生活ができる事を。 



ずっと、ずっと望んでいました。 



いつか、心から笑える日が来る事を。

#9 [ルル]
一生、このままでいい。 そんな思いでずっといた。 


祖父が老人ホームに入居し、父と母は会話をすることもなくなった。家の中はいつも冷たい空気で埋まってた。私は、そんな空気の中にいるのに耐えられず、街で知り合った男の家に転がり込んだ。 



彼氏とか彼女とかそんなんではなく、ただの同居人。 


どっちかが欲求不満なら、それをお互いに求めるだけの関係で、そこに“恋愛”なんて言葉はなかった。

⏰:08/11/03 22:27 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#10 [ルル]
「サキ、お前心から笑った事あるか?」



同居人の、マサトが聞いてきた。 



「なんで?」



「何となく、お前って寂しいオーラ出まくりだし」



一つ上のマサト。 



彼もきっと寂しかったんだね…。

⏰:08/11/03 22:31 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#11 [ルル]
地方から出てきたマサト。出会った時も、何となくだけど笑顔が寂しそうだった。 



だからかな?何故かマサトの、「家に来る?」の言葉をすんなり受け入れた。 


同じ匂いがする。 



直感だった。

⏰:08/11/03 23:43 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#12 [ルル]
マサトのバイトの間、私は街をうろつき、他の男に抱かれてお金を得てた。   


罪悪感なんてない。 



私にとって、ただのバイトだから。 



タバコの火を付ける時も一緒。 
未成年だからとか堅苦しい法律に対して、怖さもなかった。

⏰:08/11/03 23:46 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#13 [ルル]
世の中はお金。 



あんなに堂々と言えてた自分。 



今ではとても言えないような言葉。 



だけどね、誰も愛そうとしなかったら誰を信じればいい? 
結局はお金だった。

⏰:08/11/04 01:48 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#14 [ルル]
こんなに人を憎むようになった理由…。 



それは親だった。 



小学校六年。母の浮気が発覚し、実父と母が離婚。 そして半年後、母の再婚とともに新しい父親のところへ引っ越した。 



最初は優しかった。 
でも、母の浮気や両親の離婚、そして母の再婚が重なり、私は大人の世界にうんざりしてた。

⏰:08/11/04 01:54 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#15 [ルル]
心開かない私に対して、父はだんだん腹を立ててた。時々、手をあげられた。 でも、いつも父の親。つまり祖父がかばってくれていたんだ。 



そんな祖父に異変が見え始めた頃、私は恩をあだで返すように荒れ始めた。  


ていうより、そんな祖父を受け入れたくなかった。 いつも優しい笑顔の絶えない祖父の、変わりゆく姿を認めたくなかったんだ。

⏰:08/11/04 01:58 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#16 [ルル]
全ては、母のせいだと決めつけ、大人の世界は汚いんだと思うようにした。   



だから、世の中はお金。 


言い訳ばかりしてたんだ。

⏰:08/11/04 02:00 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#17 [ルル]
淋しければ、誰かに抱かれればいい。 



世の中の怖さ、自分の弱さや未熟さを知らなかった私に、初めて恐怖感におそわれた。



あれは、マサトとご飯を食べに行った帰りだった。

⏰:08/11/04 19:52 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


#18 [ルル]
テレビの話をしながら帰る私達の後ろから、走ってくる足音が聞こえた。 



二人とも何気なく振り返ったとたん、何かで頭を殴られた…。 



目を覚ましたとき、真っ白な天井が見え、それと同時に激しい頭痛。 
すぐに状況を飲み込めるわけもない。

⏰:08/11/10 02:43 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194