ぼくたちのロマン
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#1 [ユマ] 08/11/05 20:07
“ふるびたねじ”をはめ込まれたロボットは、心を持つようになるのだという。
これは、一体のロボットと双子の兄弟の、絆の物語。


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#2 [ユマ]
お父さんの部屋で見つけたのは、一体のロボットと一本のふるびたねじ。
それが何を意味するのか、それから何が始まるのか、その時のぼくたちにはわからなかった――……





ぼくたちのロマン





都会(まち)ではロボットも人間も同じように暮らしているのだという。
そんな話が御伽話でしかないような田舎に、双子の兄弟は住んでいた。


「ねぇ、やっぱりよくないよ……」
「大丈夫だって!まだお父さんもお母さんも帰ってこないし!」

ルートヴィッヒの情けない声を励ますように、フェリックスは努めて明るく振る舞う。しかし、その手はしっかりとルートヴィッヒの裾を握っていた。

「一人ですればいいじゃないか」
「探検なんて一人でしたってつまんないだろー!」

昼間でも尚暗いこの部屋は、父が使っている研究室の一角にある。家の地下に研究室をつくったのは無論父である。ルートヴィッヒとフェリックスの双子の兄弟は、今までに何度もこの地下に来たことがあった。

⏰:08/11/05 20:11 📱:W54T 🆔:cvUCzow2


#3 [ユマ]
父の手伝いをするためだ。
しかし、一ヵ所だけどうしても足を踏み入れてはいけない部屋があった。それが今二人がいるところである。
部屋の灯りもつけないで、ランタンを片手にルートヴィッヒが恐る恐る一歩踏み出したところで、半歩前にいるフェリックスから「うわっ」と声が上がった。どうやら落ちていた何かの部品を踏んだらしい。

「……怖いの?」
そ、そんなわけないだろ!?びっくりしただけだ!」

研究室にいくつかあるブースの中で、ここに限っていえばさほど広さもない。
しかし父は何故か子どもたちをこの場所に近付けようとはしなかった。
だが、隠されたものほど見たくなるものである。
今日は両親そろって街まで買い出しに出掛けていた。基本的に両親ともに家で仕事をしているので、二人そろって家を開けることはきわめて珍しい。
探検の決行日は今日しかありえなかったのだ。
ゆっくりと一歩ずつ奥に入りながら、ルートヴィッヒは何気なく持っていたランタンを上の方にかざしてみた。

「ひっ」
「どうしたんだ?」

小さく息を呑んだルートヴィッヒの視線の先をフェリックスも追う。

⏰:08/11/05 21:52 📱:W54T 🆔:cvUCzow2


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